thirtytwo＊important ページ33
青く澄み渡った空とは裏腹な、黒いキャンバスの夜空。
その暗い星空を、一人の女は、苦しそうに悲しそうに見つめていた。
千華「………ッ」
『私の子供に近づかないで！この、化物！！』
『さっさと消えろこの化物がッ！！気持ち悪いんだよ！！』
『この化物！！あんたなんか！！
千華「ッ…！！も…っ、もうやめてッ…！！」
耳を押さえ、その場にうずくまるA。その肩は、明らかに震えていた。
そしてAは、決意したように立ち上がる。
身なりを整え、借りていた部屋を出ると彼女は、ゆっくりと船を降りたのだ。
千華「皆さん……ごめんなさい…ッ」
そう言い残したAは、足早に暗闇の森林へと姿を消した。
翌日の朝は、想像以上に騒がしかった。
ナミ「みんなッ、大変ッ！！大変よ！！」
朝食を取る全員がいる部屋に、大慌てでナミが入ってくる。
ウソ「おい、どうしたナミ？そんなに慌てて…」
ナミ「Aがいないのよ！！どこにも！！」
ナミのその一言は、あのルフィの腕を止めてしまうほどだった。
ナミ「朝ご飯出来たからAを呼びに行ったら、部屋にいなくて…！机にこんなものが…！」
ナミが手に持っていたのは、貝殻。それに、彼らは見覚えがあった。
サン「そ、それ！空島にあったトーンダイヤル！？」
ナミ「ええ…っ、何であの子が持ってたのかは分からないけど…！」
ルフィ「お、おい！早く聞かせてくれ！」
コクンと頷いたナミは、トーンダイヤルの頂点を押す。
すると、掠れたAの声が、その場に響いた。
《……皆さんに…何も言わず、船を降りた事を許して下さい…
あたしが、皆さんと一緒に居ては…きっと、危険な目に遭わせてしまいます…
これ以上…あたしのせいで…ッ、皆さんの事を…傷付けたくありません…
身勝手な理由で、皆さんにもご迷惑をお掛けして……本当にすみませんでした…
これぐらいしか出来ませんが……あたしの血と調合の仕方を記した紙を、机に置いていきます…っ
これで…ゾロさんの怪我を治して下さい…っ。
それからこれは…ゾロさんにっ…伝えてほしい事、なんですが…ッ
「怪我を負わせてしまった事、本当にごめんなさい…」と、ゾロさんに…伝えて下さい……
この度は…皆さんの…大切な人を巻き込んでしまい、申し訳…ありませんでした…
それから……見ず知らずの、あたしを助けて頂いて…ありがとう、ございました……
さようなら……》
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ラッキーワンピースキャラ
ミホーク
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暮橋ルミ - ありがとうございます！！頑張ります！！ (2017年1月16日 23時) (
レス) id: 7bb132c70c (このIDを非表示/違反報告)
鬼夜狐(プロフ) - 更新頑張って… (2016年12月30日 12時) (レス) id: 4f432e9546 (このIDを非表示/違反報告)
暮橋ルミ(プロフ) - 面白いという嬉しい言葉を下さり、ありがとうございます！私も気づいてたはいたんですけど…ww (2016年8月8日 21時) (レス) id: d712e988df (このIDを非表示/違反報告)
ハニーミルク - おー！なんだか薄桜鬼みたいな感じで面白いです！頑張って下さい！ (2016年8月8日 19時) (レス) id: 5ae3306b8b (このIDを非表示/違反報告)
暮橋ルミ(プロフ) - リリさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月29日 1時) (レス) id: d712e988df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暮橋ルミ x他1人 | 作成日時：2016年7月25日 21時
