fourteen*important ページ15
静かな夜の中。コップに注がれた酒を仰ぐゾロと、その姿を眺めるAが月に照らされていた。
しばしの沈黙が流れたとき、ふとAは思い出したかのように口を開いた。
A「そういえば…ゾロさんはどうして、あたしの名前を…その…Aに、したのですか…?」
ゾロ「……いきなりの質問だな…」
A「えっ……!?あ…っ、ご、ごめんなさい…!あ、えっと…!その…っ、」
ゾロ「…っ、……は…ッ」
A「っ……へ……っ?」
思わない反応にAは慌てるが、その反応を見て小さく笑い出すゾロに、彼女は腑抜けた声を出した。
A「(あ、あたし…なにかおかしなことでも、言ったのでしょうか…っ)」
喉を鳴らすゾロを見つめながら、彼女は言った言葉を一言一句思い返していた。
すると、いまだ笑うゾロが口を開いた。
ゾロ「おまえ、慌てすぎだ……言われ慣れてねぇのかよ…ッ」
A「!え、っ……」
ゾロ「は…っ、悪ぃなっ……おまえがあまりにも慌てるからな、ついな…っ、」
A「…っ……そ、そんなに笑うこと…ないじゃないですか…」
ゾロ「だから、悪かったよ…ッ」
ゾロは謝罪する際も笑っていたものだから、Aは機嫌を損ねてしまった。
A「…そ…それで、?どうして…あたしの名前を、Aにしたのですか…?」
少し不機嫌なAは、もう一度理由をゾロに聞いてみると、やっと落ち着いた彼が口にしたのは…。
ゾロ「……まあ…何となく、だな…」
何ともまあ、彼らしいといえば彼らしい理由だ。だが、会ってもいない人にとっては理由にはなっていなかった。
A「…そう、ですか……何となくですか…」
しかしAは、その「何となく」を理由として聞き入れたのだ。
そしてまた、沈黙が流れ出す。
すると今度は、慣れない状況に頭をかくゾロが口を開いた。
ゾロ「…………なぁ」
A「…?はい……」
ゾロ「…お前、確か“せんかおう”…が、名前なんだったよな…」
A「?ええ…そうですが…」
彼女の言葉に、ゾロは次の言葉を言おうか言わぬか迷っているようでまた頭を今度は少し強めにかく。
そして…。
ゾロ「……その名前で…もう一回、考えて良いか…」
A「………
……え、っ…?」
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ラッキーワンピースキャラ
ミホーク
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暮橋ルミ - ありがとうございます!!頑張ります!! (2017年1月16日 23時) (レス) id: 7bb132c70c (このIDを非表示/違反報告)
鬼夜狐(プロフ) - 更新頑張って… (2016年12月30日 12時) (レス) id: 4f432e9546 (このIDを非表示/違反報告)
暮橋ルミ(プロフ) - 面白いという嬉しい言葉を下さり、ありがとうございます!私も気づいてたはいたんですけど…ww (2016年8月8日 21時) (レス) id: d712e988df (このIDを非表示/違反報告)
ハニーミルク - おー!なんだか薄桜鬼みたいな感じで面白いです!頑張って下さい! (2016年8月8日 19時) (レス) id: 5ae3306b8b (このIDを非表示/違反報告)
暮橋ルミ(プロフ) - リリさん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年7月29日 1時) (レス) id: d712e988df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暮橋ルミ x他1人 | 作成日時:2016年7月25日 21時