ふぁっく！ ページ9
ばち、と睨み合いが続く。
つってもサングラス越しなんで見えないんですけど！雰囲気ですけど！そして正直睨み合いとか慣れてないんでめっちゃ逸らしたい。だれかタイミング教えて。
『もし私が黄昏の鬼神だとして───どうするんすか。ああ、仮の話ですよ。』
「そうだな、こちらに付けば大量の報酬をやろう。お前が2年間どうしてたかなんてどうでもいい。いま、こちらにつけ。」
『いや仮に言うとろーが。……ふうん、お金？』
「そうだ、一生働いても手に入れられないほどのだ。」
………マネー。
『……え、普通に欲しい。』
「だろうな、お前は金に惹かれるタイプじゃ
────あ？」
ドフラミンゴが、眉をあげた。
お金欲しいよ普通に！！欲しいですめっちゃ。宝くじ当てるのとか昔からの夢だし。
『いいね！億万長者生活とか送ってみたいね！是非とも欲しい！』
「なら───」
ドフラミンゴが、上手くいったとでもいうように笑った。えー、お金は欲しいよ？私は聖者じゃないもの。物欲だってそりゃーある。
だけど、さ。
『けど、それは何かを犠牲にしてまで欲しいものじゃない。』
それは、違うんだよミンゴ野郎。
ドフラミンゴが、チッと舌打ちをした瞬間、ピクリと壁際でなにかが動き、部屋が大きく歪んだ。
( ピーカ復活した？！舐めすぎてたか……！)
咄嗟にそちらに目を走らせ、構えた瞬間、ドフラミンゴが動いた。
「
『な、』
ばっとそちらを見た時には遅く、ドフラミンゴはにやりと笑う。
「さあ、殺し合いの時間だ……！」
『ちょ、それはやめ、』
駄目だ、あの悲劇は、あまりにも残酷で人の心に傷を残し、犠牲が多すぎる。
焦る私に、ドフラミンゴが笑う。
「辞めさせる方法はふたつ。おれを殺すか───、人に寄生した糸を切るかだ。お前が黄昏の鬼神だとしても……アレは、甘かったがな。」
『………ふぁっく！！！』
くっそうぜえ！
ピーカもドフラミンゴも気にとめず窓から飛び出すその瞬間に現れる鳥カゴ。
これから始まる悲劇を表してる。
ドフラミンゴは倒せるかもしれない。
───だけど、私が今倒しても、この国は、救われないかもしれない。
それならば、私は、2年前と同じように彼らが少しでも上手くいくよう、犠牲が減るよう、サポートしよう。
私は主人公にはなれない。
この国を救えるのは、この世界で生まれ、色々乗り越えここまで必死で生きてきた彼らだけだ。
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サクラ - 久しぶりに見に来たら、話が更新されていて涙出ました。作者さんのお話ずっと待ってます！お体に気をつけてください！ (9月17日 21時) (
レス) @page42 id: bb281b0fcf (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 当時からずっと追ってました。もうこちらの世界にいらっしゃらないかもしれませんが今でも続き待ってます。 (2023年5月7日 2時) (レス) @page41 id: 2f5b0dd3f0 (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - ワノ国編楽しみにしてます！ (2022年11月17日 2時) (レス) @page42 id: 0eef4a91ab (このIDを非表示/違反報告)
わいと - 思わず何度も一から読み返してしまうこの作品......私、この小説にめっちゃドハマりしました！！！ワノ国編編、とても楽しみに待ってます！！！ (2022年10月22日 21時) (レス) id: b45b455b48 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - ほんっとにめっちゃ面白かったです！！！！！ (2022年7月11日 23時) (レス) @page42 id: fd58af60f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちチーズ
| 作成日時：2018年3月26日 19時
