コンプレックス注意報 ページ5
「お前ら……笑ったな？！」
石の壁から、怒りのこもった声が響く。
『ご、ごめんなさっ……ほんと、全然変とは思ってないんですけど…あの、出来ればサイレントモードで…ッ』
「お前の方がタチ悪ィだろ！」
だって…！とヒィヒィ言ってるとゆらり、殺気が立ち上ったのがわかった。どこから……と言われると壁から？としか言いようがないのだが。
ドガン、どこからか現れた大きな石の拳が、私達を潰しにかかってきた。
それを二人とも飛んで避けて、床に転がる。
そのまま勢いをつけて、跳躍した。
ゾロが原作でやったように大きく刀をふるい、ピーカの石像を真っ二つに切る。
片方が動き、片方は動きを止めた。
動くほうを、目にもとまらぬ速さで切り刻む。
隠れる場所のなくなったピーカが、石の中から現れた。
「ぐぬ……追い詰めても…石だけ切っても無駄だ……！覇気をまとえば、おれを切ることは出来ない！」
ピーカの身体が、武装色の覇気を纏いみるみる黒くなっていく。
そんなピーカから、私は距離をとった。
『あとは頼んだぜー！』
私の声を受けて、ゾロがニヤリと笑う。
「テメェの覇気が、おれの覇気を上回ればな…！」
ゾロが、高く飛んで刀を構えた。
「"三･千･世･界"！！！」
ピーカの体から血が吹き出し、倒れる。
もう動かないと思った身体は、原作と違ってダメージが蓄積されてなかったのが不味かったのだろうか。
ピクリ、指先が動き、その次の瞬間には石の棘が壁から現れ、私とゾロに真っ直ぐ向かってきた。
素早く石を切り捨てたが、まだ戦う意志を持ってるピーカ。またもや攻撃を繰り出そうとしてくる。
『しつけええええ！』
ダダダダと助走をつけると、そのままアッパーを決めた。あまりに勢いがつきすぎたのか、奥の部屋までぶっ飛び、ドアを突き破った。
(やべ、やりすぎた…？！)
壁に埋まってるピーカまで走りより、頬をペチペチと叩く。
『おーい。』
動かない。まるで、屍のようだ。
だけど、まあ肩動いてるし生きてるだろう、よし。
『おっけー倒した倒したー』
ぐるり、ゾロの方を振り返るために後ろを向こうとして────あれ。人がいた。
「ピーカ……？！」
あれれーこの声は聞き覚えがあるぞ？フッフッフッと鳴き声が特徴的な奴じゃないかな？あっれー。
恐る恐る首を横に向けると、そこにはこちらを凝視する新旧王様とかローとかヴィオラさんキュロスにルフィ…まあみんな居たよねハハ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3623人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクラ - 久しぶりに見に来たら、話が更新されていて涙出ました。作者さんのお話ずっと待ってます！お体に気をつけてください！ (9月17日 21時) (
レス) @page42 id: bb281b0fcf (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 当時からずっと追ってました。もうこちらの世界にいらっしゃらないかもしれませんが今でも続き待ってます。 (5月7日 2時) (レス) @page41 id: 2f5b0dd3f0 (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - ワノ国編楽しみにしてます！ (2022年11月17日 2時) (レス) @page42 id: 0eef4a91ab (このIDを非表示/違反報告)
わいと - 思わず何度も一から読み返してしまうこの作品......私、この小説にめっちゃドハマりしました！！！ワノ国編編、とても楽しみに待ってます！！！ (2022年10月22日 21時) (レス) id: b45b455b48 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - ほんっとにめっちゃ面白かったです！！！！！ (2022年7月11日 23時) (レス) @page42 id: fd58af60f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちチーズ
| 作成日時：2018年3月26日 19時
