鳥かごに囚われた小鳥【onepiece】 (ページ5)

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#003. ページ5

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ファミリーに入ってから数ヶ月が経った
海賊になったからといって特に変わることは無くただ雑用をする毎日

一つ変わったといえば、数日前にある少年が現れたこと

「おれを海賊に入れてくれ」と身体中に爆弾を巻き付け脅しをしてきた少年

身体の所々には肌が白く、やせ細った彼は過去の自分と重なった。少年曰く 3年しかないと

若様は、数日様子を見ると言って加入させた

若様の部屋掃除を終え、何気なく窓から外を眺めていたらポツンとゴミ山に座っている後ろ姿が見えた＿＿＿＿＿＿

『ねぇあんた！！』

見上げて彼に声を掛けると、鋭い目付きで睨みつけられ返事をするでもなくまた風景を眺め始める

『無視』

「…なんか用か」

用という用はない、ただ話してみたかった。ただそれだけ

『その…もう少しでお昼だから呼びに来たの！』

「俺は要らねぇ」

『若様に怒られても知らないよ？？』

若様はファミリー揃って食事にするのを拘っている。「家族揃って食べた方が美味いだろ」って言ってた

ゴミ山に登り、ローの隣に座る

「お前はあいつの事どう思ったんだ」

急な問いに驚いたが、自分の本心を伝えた

『どうもこうも、私は若様に感謝してるよ…私を招いてくれなかったらきっと今頃死んでた』

あの時若様にあって無ければ、飢えに苦しみながら、血腥い匂いの中で私の人生は終わっていた

その問いに答え横を向けば、風景眺める横顔が私の目に止まる。

『ローは？なんでここに来たの』

「目に入る全てを全部壊したい」

その言葉には、重く恨みや憎しみがのしかかっていた
彼の過去に何かあったのかは知らない、でもこの時彼の過去に触れては行けないと感じた