一章「海賊の世界�ぁ� ページ6
×××
ええー、こいつ何やってるの阿呆なの？ 馬鹿なの？ ってくらい驚いた。
足下に転がる木刀の破片を唖然として見ていると、突然頭にとてつもない衝撃が来た。
「あ、わりぃ」
ぼやける視界に此方に木刀を振り下ろしているゾロが写る。
頭が訴える激痛に体の自由を手放すと、甲板から足を踏み外したらしく、体が宙を舞う。
背中に響く波の音に、視界が一気に歪み、海の中に落ちたのだと理解する。
まあまあ泳ぎには自信があるから大丈夫だろう、と思っていたが、何故か体の力が抜けて上手く泳げない。
空気を求めてもがいても、体は更に下降していく。
意識が朦朧としてきた瞬間、ドボンッ、という音と共に、緑色が視界いっぱいに入ってきた。
×××
「＿＿！ ＿＿A！」
頬をペチペチと叩かれている感覚に目を開けると、ルフィの顔がドアップで入ってきた。
あれ、なんかデジャヴ。
体を起こすと、ニヤけた顔でウソップが口を開いた。
「お前、弱かったんだな！」
なんて失礼なやつだろうか。
ナミに殴られたウソップを見ながら呆れていると、先程の違和感に気づく。
「俺、何で泳げなかったんだ……？」
ボソッと呟いた言葉にナミが顔を歪ませながら聞いてきた。
「あんた……もしかして、変な果物食べた、とかじゃないわよね？」
「………………あ」
もしかして、あの四角い果物が悪魔の実とか？
いやいや、あんなのが日本にあるわけがない。
じゃあ、何で俺はこの世界に来たんだ？
いやいやいや、それはないだろ、多分。
把握できない事態に混乱していると、ナミが俺の前にタオルを差し出した。
「取り敢えず濡れた体、どうにかしてきなさいよ」
×××
ナミの言葉に甘えてシャワーを浴びてユニットバス出ると、ドアの横でゾロが座っていた。
あっぶねえ、サラシ巻いといて正解だった。
別に女だとバレても問題ないのに、向こうに居た名残で安堵していると、俺に気付いたゾロが話しかけてきた。
「…………つい本気で切ろうとした。わりぃ」
「……いや、気にすんな。……溺れてた俺を助けてくれたのゾロだろ？ ありがとな」
平然と喋っているが、頭の中は大騒ぎだった。
え、ゾロって謝るとかできるのか？
てか本気で切ろうとすんなよ！
木刀じゃなかったら即死だぞ？
そんな俺を他所にゾロは話を続ける。
「で、本題だ。3日間やる。その間におれの腕の布を一度でも取ることができたら仲間とお前を認めてやる」
×××
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夏終朝凪(プロフ) - 面白いです！！続きがめっちゃ気になります！主人公の性格めっちゃ好きです〜！更新楽しみに待ってます！作者さんのペースで頑張ってください！応援してます！！楽しい作品をありがとうございます！ (2020年5月10日 14時) (
レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
らむこ(プロフ) - 面白かったけど結局これで終わりなんですか？ (2019年8月27日 11時) (レス) id: 70493a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
レモンピュレ?(プロフ) - 終わりは謎すぎる (2018年10月6日 1時) (レス) id: 1926357d0b (このIDを非表示/違反報告)
ONE(プロフ) - すみません、アカウントを間違えて返信をしてしまったようです。同一人物ですので安心してください…！ (2018年5月5日 17時) (レス) id: e580c69ca1 (このIDを非表示/違反報告)
かう(プロフ) - さん» コメントありがとうございます！更新再開して頑張ります！ (2018年5月5日 17時) (レス) id: 12ed668c2a (このIDを非表示/違反報告)
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