頼み ページ43
ﾛｼﾞｬｰ「頼みがあるんだ」
ﾛｼﾞｬｰ「俺の息子を頼んだぜ？」
「え」
ﾛｼﾞｬｰ「Aなら俺の息子を頼める。ガープにも頼んだんだか無理だな笑」
「そんな。私は」
ﾛｼﾞｬｰ「いつか母になる練習だ。俺からの宿題ってやつかもな」
「っ、」
「奥さんはどこに？」
ﾛｼﾞｬｰ「嫁？」
「一人で産ませるおつもりなんでしょう？」
ﾛｼﾞｬｰ「…………」
「支えに行きます。」
ﾛｼﾞｬｰ「名はポートガス・D・ルージュ。場所は…今はどこにいるのだか……」
「あの時の！」
ﾛｼﾞｬｰ「Aとも仲が良かったな」
「ルージュは私が支えます。絶対見つけます。」
ﾛｼﾞｬｰ「頼もしいなぁ笑」
「船長。」
ﾛｼﾞｬｰ「ラフテルまでは後1週間だ。それまでの旅となるな」
「他には？言いましたか？」
ﾛｼﾞｬｰ「いや、まだ言わない。着いた時にでも話そう。」
「そうですか…分かりました。」
ﾛｼﾞｬｰ「話は以上だ。何かあるか？」
「いいえ。特には」
ﾛｼﾞｬｰ「そうか。こんな時間に悪かったな。」
「大丈夫ですよ」ﾆｺ
ﾛｼﾞｬｰ「ありがとう。」
ｽﾀｽﾀ
「船長！」
ﾛｼﾞｬｰ「何かあったのか？」
「私を海に連れ出して、この船に乗せてくれてありがとうございました！」
ﾛｼﾞｬｰ「なっ！」
「船長が父と母に説得してくださったんでしょう？」
ﾛｼﾞｬｰ「なぜそれを」
「それも船長がくれたこの実のおかげです」
ﾛｼﾞｬｰ「まさか記憶が」
「海にいた時なら分かるみたいです」
ﾛｼﾞｬｰ「そうか」
「この船に乗れた私の時間はとても充実していて…ただの町娘になってたかもしれないと思うと…やはり嫌ですね笑」
「だから、この船に乗れて良かったし、ロジャー船長で良かったです。」
「船長のお願いを叶えるのは船員の仕事です！」
「だからっ………最後は…自分に優しくしてもいいんじゃないですか？いつもみたいにっ……面白おかしく！」
ﾛｼﾞｬｰ「！！！！」
「失礼致しましたっ」
ﾊﾟﾀﾝ
ﾛｼﾞｬｰ「………アイツには敵わないな」
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作者名：咲 | 作成日時：2019年10月3日 15時
