【ONE PIECE】では、契約を。

落とされた女 ページ3

「私はA。ここで働いてるのよろしくね」






そう言って目を細めて微笑むと、彼女は天使に一変した。なんて可愛らしいんだ。



…美少女。きっと全世界の男が納得するだろう。





「ぐはっ！なんて可愛らしい女性なんだ！」





女性…。実際はまだ十六なのだが。





金髪の男は鼻からだらしなく血を吹き出す。普通ならばこんな大量の血、危機感を持つべきだが、周りの反応から、これは彼ら達にとってはなんともない出来事の一つなのだと察した。





まぁ症状は人それぞれだが、頰を赤く染める者は多くいた。やはり男は所詮男だ。





「よろしければパンツ見せてもらっても良いですか？」



白骨化した男もその一人だった。




躊躇いもなくそうAに聞く彼には遠慮という言葉はないらしい。



だがAはそんな彼に怒る素振りも、恥ずかしがる素振りも一切見せず、顔色を変えず口を開いた。






「それと引き換えに、なんかちょーだい？」




言って、胸元で両手を合わせ口元を緩ませる。語尾は可愛らしくそしてグッとくる上目遣い。だが反対に彼女の瞳は欲で溢れていた。まるで獣。






どことなく狂気に芽生えている彼女に違和感を覚えたのが緑の剣士だった。


種類は違えど匂いは似ているからだろうか。






「……」

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