◇2418. 奇妙な邂逅 ページ9
オルト.
オルト〈……ハッ！
コ、コンタクト！〉
��彼��を見失ってしまう前に、コンタクトを取らなきゃ！
思い立った僕はすぐさま��彼��が見えている映像とリンクし、スピーカーを繋ぐ。
オルト〈もしもし、そこの白いマントの人っ！〉
��彼��は僕の音声に反応して辺りを見渡す。
オルト〈僕は今、学園内の監視カメラをハッキングして音声を流しています。 良かった。 起きている人がいて〉
��彼��は振り返る。
振り返った時、合った��彼��の瞳に僕は静電気のような一瞬の痙攣を起こす。
赤い、赤い瞳。
オルト「(わあ……おとぎ話に出てきそうな人だ)」
画面越しだから細かく分析は出来ないけれど、見た目はヒト属。推定年齢３０前後……かな。性別は細身ではあるけれど男性だ。
白いマントに、現代離れしたローブを纏っている。
オルト「(魔法史に出てくる、大昔の賢者のような服を着ている。なんだか不思議だ)」
この妙な既視感はなんなのだろう。
誰かに似ているような。
「(……ん？)」
すると��彼��は監視カメラに向けて口を動かし、身振り手振りをし始めた。僕に何かを伝えようとしているみたい。
オルト〈ごめんなさい。カメラ越しで、しかも今はリアルタイム。本来はこちら側から音声を飛ばすことが出来ないから貴方の声は聞こえないんだ。 良ければ、直接会って話がしたい〉
そう伝えると��彼��はパッ、と表情を明るくさせ、首を何度も縦に振る。
オルト〈えっと、自己紹介が遅れたね。
僕はオルト・シュラウド。 貴方にはこれからイグニハイド寮に来てほしいのだけれど……〉
��彼��は首を傾げる。
わからないか。……だよね。
いかにも学園関係者じゃないし、僕の中にインプットされたナイトレイブンカレッジの教師リストの中にも��彼��は存在しない。
オルト〈えっと、ちょっと待ってね……〉
学園内にある外灯システムをハッキング。
純粋な電力は使えないから、非常用の魔導電力に変更し、限られた外灯に明かりを灯す。
オルト〈わかるかな。明かりが点いた外灯を道標に進んでほしいんだ〉
……なんだかこういうの、RPGみたいで楽しいな
オルト〈外灯は寮の入り口、鏡舎っていう建物まで続いているよ。 鏡舎の中に入ったら３ツ頭の番犬が記された寮章がある鏡があるから、それを潜ってきてほしい。
絶対来てね。待ってるからね〉
��彼��は頷き、鏡舎の方へと歩き出した。
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冬雪(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。こういうコメントが自分の励みになり、続けることができています。応援、ただ嬉しいです。更新頻度が落ちていますが頑張ります。 (4月21日 21時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
もも - コメント失礼させていただきます。こんな長編は初めて見たので更新がこんなに長く続けられることに驚いてます！天才じゃんと驚きました！1から読んでみます！応援させてください！この作品が楽しみです！ (4月21日 13時) (レス) @page8 id: 9438123b46 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 72さん» コメントありがとうございます。励みになります。頑張ります (2月13日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
72 - やっと追いつけました！！最初のお話からなにこれすご。えっ天才じゃんと思いながら読んでいます。こんなに長く続編があると私としては凄く楽しみになっています。これからも大変かもしれませんが頑張ってください。 (2月13日 15時) (レス) @page22 id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆきっきさん» コメントありがとうございます。オリキャラに解釈一致はとてもよかったです (12月31日 6時) (レス) @page13 id: ff98c35051 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2023年11月13日 0時
