◇2412. 芽生えた��心�� ページ3
Ｎｏ ｓａｉｄ.
オルト「(そもそも、魔力を隠すなんて芸当、普通はできないよ)」
魔力は生まれもって授かるもの。
自覚して、やっと魔法を操れる。
Aとイヴには、魔力なんてものは１ミリも感じ取れなかった。
オルト「(おそらくだけれど、２人は自分には魔力があるって気づいていない)」
それならば、あの膨大な魔力はなんなのだろう。
何か発動する条件でもあるのだろうか。
オルト「(思い返してみれば２人とも、��普通��じゃなかったかも)」
Aは魔法が効かない。
効かないというより、再生する速度が速い。
傷を負っても、瞬時に欠損した部分を再生していた。
イヴは魔法が使えない。
けれど、気づいた時には回復しているという記録が残っている。 その時の彼女の近くには、花が咲いている。
オルト「(回復と再生に特化した魔力……。 彼女達が自覚すれば、マレウス・ドラコニアさんを倒せる打開策が出るかもしれない)」
はた、と。
オルト・シュラウドは動きを止める。
オルト「(…………？
なんだろ、なんか、嫌だなって思ってる？)」
オルト・シュラウドは自分の中に��否定��を思い浮かべたのだ。
オルト「(何が嫌なの？ 何を嫌だと思ったの？)」
自分に問いかける。
オルト「(………………あ、そっか)」
＿＿僕、Aさんとイヴさんを戦わせたくないんだ
オルト「(でも、どうなのかな、この状況で……)」
こんな状況で、戦わないでいいよ、逃げていいからね、安全な場所で見守ってて、なんて、言えるはずがないのに。
戦力になりえるAと、イヴには、前線に出て、マレウス・ドラコニアを説得してもらった方が効率的なのに。
オルト「(Aさんが傷ついたらイヴさんが悲しむ。イヴさんが傷ついたらAさんが悲しむ)」
＿＿僕も、Aさんが傷ついたら悲しい。
オルト「(守って、あげたいよ)」
芽生えた心に��想い��宿れば、もう止まらない。
けれどもう、あの時みたいに暴走して、Aを傷つけたりなんかしない。
＿＿��僕��は、あの子を助けたい
オルト「今自分に出来る事を考えよう。
あの場にいたみんなのことも心配だけど……。まずは兄さんの無事を確認しなくちゃ！」
オルト・シュラウドは目を閉じ、電子の海を溶け込む。
泳ぐように流れていく。
揺蕩う電子を通って��兄��のもとへ。
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冬雪(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。こういうコメントが自分の励みになり、続けることができています。応援、ただ嬉しいです。更新頻度が落ちていますが頑張ります。 (4月21日 21時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
もも - コメント失礼させていただきます。こんな長編は初めて見たので更新がこんなに長く続けられることに驚いてます！天才じゃんと驚きました！1から読んでみます！応援させてください！この作品が楽しみです！ (4月21日 13時) (レス) @page8 id: 9438123b46 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 72さん» コメントありがとうございます。励みになります。頑張ります (2月13日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
72 - やっと追いつけました！！最初のお話からなにこれすご。えっ天才じゃんと思いながら読んでいます。こんなに長く続編があると私としては凄く楽しみになっています。これからも大変かもしれませんが頑張ってください。 (2月13日 15時) (レス) @page22 id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆきっきさん» コメントありがとうございます。オリキャラに解釈一致はとてもよかったです (12月31日 6時) (レス) @page13 id: ff98c35051 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2023年11月13日 0時
