◇2421. 笑う男 ページ12
オルト.
僕を探す��彼��はキョロキョロと首を動かす。
そして目が合う。
オルト〈あ。やっと気づいた〉
「…………」
オルト〈はじめまして！ 僕はオルト・シュラウド。 貴方に音声でここまで誘導したのは僕だよ〉
「………………ぇぇぇぇぇぇぇええええええ！！？」
��彼��は驚愕し、その場に尻餅をついた。
そのまま四つん這いでパソコンに近づき、そろりと、机から顔半分覗かせる。
「……機械、なの、君って？」
オルト〈んー……まあ至極簡単に言えばそうかな。厳密には僕は兄さん……イデア・シュラウドに造られたヒューマノイドって言って、〉
「…………ん、イデア？」
オルト〈僕の兄さんだよ〉
〈眠っちゃってるけど〉
僕が視線を兄さんの方へと動かせば、��彼��はその視線を追って兄さんの方へと振り向く。
「ん？ ん？ ん？ ん〜？」
��彼��は兄さんに歩み寄り、兄さんを凝視し始める。
兄さんを、というより兄さんの��髪��に注目しているみたいだ。 ��彼��は珍しいものに惹かれる傾向がある。
やっぱり兄さんの��髪��が珍しいから、あんなに熱烈な視線を送っているのだろうか。
オルト〈ねえ、あまり兄さんのことジロジロ見ないでほしいんだけど……〉
「シュラウド……」
オルト〈え？〉
「シュラウドって、あのシュラウド？ 嘆きの島の？」
オルト〈……そう、だけど……〉
「そっか」
��彼��は呟く。
「そっかそっか。そっかあ……」
��彼��は次第に頬を緩ませる。
「やっぱシュラウドかあ。にしても、血が濃すぎだろ。あいつらの遺伝子強すぎ」
オルト〈……〉
なんて、優しい顔だろう
さっきまでの騒がしさとは打って変わって、兄さんを温かい眼差しで見つめ、頭を撫でる��彼��は、なんだろ、儚いっていうか……。
明るくて、好奇心旺盛。
優しくて、温かい。
オルト「(……ぁ)」
そうだ、この人。
Aさんとイヴさんに似ているんだ。
容姿だけじゃない。
その特徴が。その性格が。
オルト「(まさか……いや、そんなこと、ありえるの？)」
僕の中で、自分でもあり得ないとしか言いようがない仮説が思い浮かぶ。
自分で思いついて、戸惑っていると��彼��は兄さんに布団を被せる。
「風邪引いちゃうからね〜」
ぽんぽん、と叩く。
オルト〈＿＿＿……ありがとう〉
「ん、何が？」
��彼��はにへっ、とはにかんだ。
.
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冬雪(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。こういうコメントが自分の励みになり、続けることができています。応援、ただ嬉しいです。更新頻度が落ちていますが頑張ります。 (4月21日 21時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
もも - コメント失礼させていただきます。こんな長編は初めて見たので更新がこんなに長く続けられることに驚いてます！天才じゃんと驚きました！1から読んでみます！応援させてください！この作品が楽しみです！ (4月21日 13時) (レス) @page8 id: 9438123b46 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 72さん» コメントありがとうございます。励みになります。頑張ります (2月13日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
72 - やっと追いつけました！！最初のお話からなにこれすご。えっ天才じゃんと思いながら読んでいます。こんなに長く続編があると私としては凄く楽しみになっています。これからも大変かもしれませんが頑張ってください。 (2月13日 15時) (レス) @page22 id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆきっきさん» コメントありがとうございます。オリキャラに解釈一致はとてもよかったです (12月31日 6時) (レス) @page13 id: ff98c35051 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2023年11月13日 0時
