◇2411. 重なる ページ2
Ｎｏ ｓａｉｄ.
オルト「��S.T.Y.X.��製の防魔素材を使用した僕の装甲をやすやすと貫通してくるなんて…………信じられない魔法の威力だね」
マレウス・ドラコニアとの戦闘で、無傷でいられる確率は限りなく低いと、オルト・シュラウドはわかっていたが、彼はどこか自信を持っていた。
だって、��兄さん��が造ってくれた身体だから。
��兄さん��は凄いから、自分も大丈夫だと。
けれど、その理論はマレウス・ドラコニアの強大な魔力の前では貫き通す事が出来なかった。
オルト「あまりの魔力とブロットの量に、僕に組み込まれてた緊急魔法災害警報が作動したけど、ネットワークが無事ってことは学園施設が全壊させられたってわけじゃなさそう」
オルト・シュラウドは自身の身体に記録されたレポートを読み込む。
オルト「クラッシュレポートは、２１：１８……。
魔導回路はやられてるけど、機体は破壊された記録がない。 慌ててネットワーク上に移動したせいで、データが中途半端にしかとれてないな」
まあでも、自分の意識だけでもあの場から逃げ出せたのは不幸中の幸いというやつか、とオルト・シュラウドは肩を落とす。
オルト「(僕の機体がクラッシュした要因は、マレウス・ドラコニアさんが放った魔法が決定打だったけれど……)」
もう１つ、もう１つだけ、考えられる要因がある。
それは、イヴから突如放たれた魔力だ。
オルト「(あの時、完全にイヴさんは暴走していたけれど)」
イヴから感知された計測不可能な膨大な魔力は、しっかりとオルト・シュラウドに記録されている。
オルト「(あの魔力は覚えがある)」
��タルタロス��での出来事で、冥府で感じていた誰のものかわからない膨大な魔力。
感じ取れたのが一瞬一瞬だったから、計測できず、特定出来なかったけれど、あの時感じた魔力はイヴのものだった？
いや、でも、おかしい。
なにかがおかしい。
なんだ？
なんだ、この違和感は。
何かが足りない。
……ああ、そうだ。
彼女達と対峙した時、その膨大な魔力は重なっていた。 二重になっていたんだ。
つまり、Aとイヴは本来、魔力を持っていることになる。
オルト「(今まで魔力を隠していた？ でも、彼女達にそんな素振りは感じられなかった)」
そもそも、あの膨大な魔力を誰にも感知されずに隠すとなると負担も大きいはず。
どう足掻いても規格外だ。
.
◇2412. 芽生えた��心��→←◇2410. たった１人だけの
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冬雪(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。こういうコメントが自分の励みになり、続けることができています。応援、ただ嬉しいです。更新頻度が落ちていますが頑張ります。 (4月21日 21時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
もも - コメント失礼させていただきます。こんな長編は初めて見たので更新がこんなに長く続けられることに驚いてます！天才じゃんと驚きました！1から読んでみます！応援させてください！この作品が楽しみです！ (4月21日 13時) (レス) @page8 id: 9438123b46 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 72さん» コメントありがとうございます。励みになります。頑張ります (2月13日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
72 - やっと追いつけました！！最初のお話からなにこれすご。えっ天才じゃんと思いながら読んでいます。こんなに長く続編があると私としては凄く楽しみになっています。これからも大変かもしれませんが頑張ってください。 (2月13日 15時) (レス) @page22 id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆきっきさん» コメントありがとうございます。オリキャラに解釈一致はとてもよかったです (12月31日 6時) (レス) @page13 id: ff98c35051 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2023年11月13日 0時
