◇2384. 不思議な光景 ページ37
イヴ.
リリア先輩が「こうか？」とQRコードが表示された画面をオルトくんに見せると、オルトくんはそれをじっ、と見てウインクしたと同時にシャッター音が鳴る。
イヴ「(あ、QRコードを読み取る機能が付いているのか)」
凄いなあ。便利だなあ。
……。
いや、弟！！！
先輩、イデア先輩！ オルトくん、ヒューマノイドでも貴方の弟くんですよね！？ それ、いいんですか！？ オルトくん、人間の形をしたスマホみたいになってますけど、大丈夫なんですか！？
心を持ったオルトくんがその違和感に気づいちゃったら、どうなっちゃうんですか！？
オルト「……登録完了。今、兄さんとマルチプレイ参加可能なオンラインゲームをリストにして送るね」
リリア先輩のスマホから電子音が鳴る。
リリア「おお。わしがプレイしておったタイトルがたくさんあるぞ。 このRPGも、こっちのシューティングゲームもかなりハマってやっておった」
オルト「えっ、ほんとに！？
このシューティングゲーム、兄さんがすごくハマってやってるんだけど、結構マニアックで、マルチプレイしようとしてもなかなか人数が集まらないんだ」
リリア「わしがネトゲ初心者の頃から、色々と手ほどきをしてくれた友人がおってな。 そやつに勧められてプレイしておったんじゃ」
オルト「へぇ〜。リリアさんのネトゲ友達、いい趣味してるね。兄さんとも気が合いそう！」
……そのリリア先輩のネトゲのお友達、イデア先輩だったりして………………そんなわけないか。
オルト「僕達とマルチプレイする時は、ぜひそのお友達にも声をかけてよ」
リリア「……そうじゃな。 いずれ……」
リリア先輩は何か思いふけるように目を伏せる。
しかしパッ、と顔を上げ、オルトくんに笑みを見せた。
リリア「しかし、まさかここにきてヒューマノイドの学友ができるとは。長生きはするもんじゃのう」
オルト「ふふふ！ 僕も妖精族の友達ができたのは初めて。 嬉しいな。
ネット環境が整ったら、いつでも声をかけて」
リリア「うむ！ 楽しみにしておるぞ」
リリア先輩が手を差し出せば、オルトくんも嬉々として手を差し出し、互いに握手を交わした。
イヴ「(なんだか不思議な光景だなあ……)」
『リリア先輩って、ネトゲする時コントローラーとかめちゃくちゃ壊してそうだよねー』
イヴ「偏見過ぎでは……？」
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冬雪(プロフ) - すたさん» コメントありがとうございます。最初から見てくれるの嬉しいです。頑張ります (6月11日 23時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
すた(プロフ) - うおおお！！おもろすぎて最初から見てきました！応援してます！！ (6月11日 22時) (レス) @page50 id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 潤華さん» コメントありがとうございます。とても恐れ多いですが、すごく嬉しいです。頑張ります (5月20日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
潤華 - 冬雪さんが全占ツク作者の中で一番好きです(変に作者がずけずけ出てきたりしないし)！面白くて何回も見返してしまいます！これからも応援しています、頑張ってください✧ (5月20日 19時) (レス) id: 9876854e3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あんりさん» コメントありがとうございます。楽しみです。頑張ります (5月13日 6時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2023年3月20日 0時
