◇2371. ちょっとばかりの後悔 ページ24
Ｎｏ ｓａｉｄ.
イデア「オルト、リリア氏の送別会には１人で行って……」
オルト「ふぅ……わかったよ。なるべく早く帰ってくるから。 元気出してね、兄さん」
今日の彼はダメだ。
無理強いは良くないと判断したオルト・シュラウドは浮いた踵を返し、部屋の照明を消し、１度イデア・シュラウドの方を見、退室する。
無機質な駆動音だけが部屋に響く。
１人になったイデア・シュラウド。
また独りになろうとしているイデア・シュラウド。
誰も彼には気づかない。
彼がそうしているから。
イデア「…………そうだよ。
現実で僕と遊びたい人なんか、いるわけない」
明るい場所は好きじゃない。
暗い場所が好きだ。
騒がしいのは好きじゃない。
静かなのが好きだ。
夜中に、ゲームをしながら駄菓子を食べる背徳感が好きだ。
誰にもとやかく言われない単独行動が好きだ。
自分を肯定してくれる人が好きだ。
それらが好きなはずだ。
……好きなはずなんだ。
それなのに、どうして…………
＿＿＿『世界を手に入れたって、世界は君に味方しないよ。 でも僕らがいるよ。 さあ、僕の胸に飛び込んでこーい！』
イデア「…………」
＿＿＿『あれが君の願いなら……本当の望みなら、どうして早く言ってくれなかったんだよ！ 君が、君達が��普通��じゃなくたって、僕は気にしないのに！』
ずっと、頭の中で響いている。
＿＿＿『イデア先輩、不安なんだよね、きっと。 戻ったら何も残っていないから。 あっちに戻ったら、辛い事しかないから、怖いんだよね』
＿＿＿『僕が、ちゃんと協力してあげるよ』
＿＿＿『君が１人にならないように。 君がこの先の長すぎる人生で、頑張れるように。 何が必要か、僕も一緒に考えてあげる。
だから、大丈夫だよ。 君は大丈夫だよ、イデア先輩』
��彼女��の言葉。
……あの時、��彼女��はどんな顔をしていたのだろう。
イデア「(……あー、変な事思い出した。
冷静になった今ならわかる。
あの言葉は僕をなにがなんでも救けるためのその場しのぎの言葉なんだ……)」
イデア・シュラウドは寝返りを打つ。
けれど……、と。
イデア・シュラウドは、自分を【冥府】から引き摺り出した忌々しい��奴ら��を思い出しながら、思うのだ。
��ついでに��救けられたこの命。
せっかく、そうせっかくなら、
イデア「やっぱり最後に勇気を出して、連絡先くらいは聞いておけばよかったかな……」
.
◇2372. 残される彼ら→←◇2370. 前になんて進めない
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冬雪(プロフ) - すたさん» コメントありがとうございます。最初から見てくれるの嬉しいです。頑張ります (6月11日 23時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
すた(プロフ) - うおおお！！おもろすぎて最初から見てきました！応援してます！！ (6月11日 22時) (レス) @page50 id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 潤華さん» コメントありがとうございます。とても恐れ多いですが、すごく嬉しいです。頑張ります (5月20日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
潤華 - 冬雪さんが全占ツク作者の中で一番好きです(変に作者がずけずけ出てきたりしないし)！面白くて何回も見返してしまいます！これからも応援しています、頑張ってください✧ (5月20日 19時) (レス) id: 9876854e3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あんりさん» コメントありがとうございます。楽しみです。頑張ります (5月13日 6時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2023年3月20日 0時
