【ツイステ】悪役だけを。◆４８◇

◆2285. カラス　ノ　目 ページ33

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目をシパシパとさせるイデア先輩は「……どーいたしまして」と僕らから目を背ける。





イデア「これが純粋なる光属性ってやつか。 眩しすぎて無理っすわ〜」





またボソボソと何か言っているイデア先輩。
するとイヴが僕に耳打ちで「イデア先輩ってこんなに声が小さかったっけ？ それとも私が聴き取れないだけかな？」と呟くため、
僕は『声の音量調節がヘタクソなんだよ、多分』と小声で返した。






オルト「ゲームのダウンロードストアで使えるポイントも補填してあるから、好きなゲームを１０本買えるよ」

エース「マジかよ！ いいな〜、お前ら」

オルト「僕達のおすすめはもうダウンロードしてあるから、よかったら遊んでみて」

グリム「なあなあ、イヴ！
オレ様そのゲーム機で今すぐ遊びたい！」

イヴ「……そうだね。やってみよっか」

オルト「じゃあ、僕と兄さんで今からセットアップするよ。 せっかくだし、みんなでやろう！」






イヴはオルトにゲーム機を渡し、ゲーム機を受け取ったオルトはイデア先輩を引っ張ってテレビのほうへと移動する。

よくよく見れば、テレビも新調されているような……。 微妙に画面がデカくなってるような気がする。






クロウリー「では、私はそろそろ御暇しましょう。留守中に仕事が山積みになってしまったので」

イヴ「お、お疲れ様です……」

クロウリー「…………Aくん、イヴくん、グリムくん」

グリム「ふな？」





不意に名前を呼ばれ、校長先生のほうに振り向く。




クロウリー「【嘆きの島】から戻ってきてから、体調はいかがですか？」

グリム「ん？
なんともねーどころか、調子がいいくらいなんだゾ！ 病院での検査も異常ナシだったし、さすがはオレ様！ そこらのヤツとはタフさがちげーんだゾ」

イヴ「私達は学園の医術士さんに診てもらいましたが、異常ナシでした。 怪我も軽傷でしたし」

『ポムフィオーレ寮で世話になったことでさらに健康になったくらいだしね』

クロウリー「〈S.T.Y.X〉本部で、最新のブロットケアを受けたと聞いています。 一時はどうなることかと思いましたが……、
貴方が……いえ、あなた達が無事に学園に戻ってきてくれて、本当によかった」






……なんだろうか、この違和感





クロウリー「それでは失礼」





そう言うと、校長先生は踵を返して部屋から出て行く。


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