◆2135. 決戦前 ノ 休息 ページ30
Ｎｏ ｓａｉｄ.
極力、格納庫へと向かう途中でファントムとの遭遇を避けながら足早に目的地へと急ぐ彼らはなんとか無事、格納庫へと足を踏み入れる。
ヴィル・シェーンハイトは��雷霆の槍��を充電ステーションへと設置する。
ヴィル「さっきの１撃でとどめをさせていないとは考えたくないけど、万が一のために��雷霆の槍��の充電はしておきましょう」
『でももうフル充電を待っている時間はありませんよね』
ヴィル「ええ。 半分ほど充電したら出発するわよ」
変わらない〈充電完了まで あと ３時間〉という表示に無機質な機械の唸るような音。
しかし彼らに悠長に充電が終わるまで待つという時間は残されていない。 どれだけ心許ない事があったとしても、彼らは進まなくてはならない。
エペル「あっ、応急処置用の魔法薬セットが置いてあります！ ルークサン、腕を出してください」
ルーク「ありがとう、ムシュー・姫林檎。でもキミもヴィルもAくんもイヴくんも、擦り傷だらけだ」
イヴ「私のは皆さんよりそんな目立ちませんよ。
Aちゃんも大丈夫？ 傷口開いてない？」
『僕もそこまで重い傷じゃないから、大丈夫だよ』
イヴ「でも、一応診てもいいかな？ 心配だよ」
『僕は後ででいいよ』
『ほら、エペルがもたもたしてるから手伝ってあげなよ』
Aはエペル・フェルミエを指差す。
「……えと、まずは消毒液をかければいいの、かな？」「傷口に直接かけるのは危ないからやめておこうね」と、慣れない手当てを慣れない手つきで試みるエペル・フェルミエと、その彼の様子をニコニコと微笑みを浮かべながら見ているルーク・ハント。
そんな危なっかしい光景を目にしたイヴはすぐさま２人の元へ向かった。
ヴィル「はぁ……全身埃まみれだし、服もボロボロ、髪もボサボサ……。 早くここから脱出して、お気に入りの入浴剤を入れたお風呂に浸かりたいわ」
イヴ「その気持ち、すごくわかります……」
ルーク・ハントの隣に座ったヴィル・シェーンハイトの言葉に、イヴはひどく共感した。
「(ああ、でもオンボロ寮半壊してるんだった……)」と、大事なことを思い出してしまったイヴは落胆しながらルーク・ハントの腕に包帯を巻く。
エペル「イヴサン、上手だね」
イヴ「Aちゃんで慣れてるからね」
『えっへん』
ヴィル「なんでアンタが誇らしげなのよ」
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
