◆2129. スキアリ ページ24
Ｎｏ ｓａｉｄ.
イヴ「カードキー、合うといいね」
『まあ、合うんじゃないかな。 ケースにまで入れて丁重にしまわれていたみたいだし』
「ふふ、それもそうだね」
笑うイヴを横目に、Aは怪我した腕に手を当てる。
『………………ねえ、イヴ』
イヴ「？」
『イヴってさ、』
ルーク「Aくん！ 危ない！」
突如、ルーク・ハントの切迫とした声に反応し振り向けば、Aを丸呑みしてしまいそうなほど大きな爪が、彼女に降りかかろうとしていた。
Aはその爪から目を離さなかった。
けれど、無意識にイヴを押し、自分だけでもと、意を固めた時だった。
しかし危機一髪のところで、ルーク・ハントがAを庇い、鋭い爪が彼の腕を斬りつける。
ルーク「くっ！」
『＿＿＿！！』
Aの視界に、揺れる金髪と、飛び散る鮮血が美しく映る。
『ルーク先輩！！』
イヴ「……っ！」
エペル「ルークサン！ 腕に怪我を！」
ルーク「かすり傷だ！ それより周囲を見ろ！」
ハッ、と彼らは顔を上げる。
暗闇の向こう、光のすぐ側、そこには小形態のファントムが大量に集い、彼らを囲んでいた。
その中でも、先程ルーク・ハントの腕を斬りつけた一際大きなドレスのようなものを身につけたファントムが、何か言葉を発しながら、彼らに近づく。
すぐさま、レオナ・キングスカラーとジャミル・バイパーが敵の前に立つ。
レオナ「ジャミル、援護しろ。
エペルはそこらにいる手下共を叩け」
ジャミル「はい！」
エペル「はい！」
ヴィル・シェーンハイトが魔導書を開き、前線で戦う彼らに攻撃力上昇の効果を付与する。
毒林檎はアクア魔法を発動させ、腕を振り上げると津波を発生させ、小形態のファントムを収容所の奥へと押し寄せる。
大形態のファントムは金切り声を上げながら拳を彼らに振り落とす。 咄嗟のところで攻撃を避けた彼らはそれぞれステッキを構える。
蛇がアース魔法を発動させ、床に魔法を宿す。
すると、床にめり込んだ敵の拳は床に飲み込まれていく。 完全に身動きが取れなくなった大形態のファントム。
その隙を狙って獅子が一気に距離を詰めるが、大形態のファントムがもう片方の拳で獅子を殴りつける。
『レオナ先輩！！』
レオナ「っ……、いちいち騒ぐな…………」
咄嗟に魔法障壁を発動させたため、獅子は衝撃だけでも耐えたが、
.
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
