◆2117. キセキ ページ12
Ｎｏ ｓａｉｄ.
��言葉��だけでも、贈ろう。
『僕が君にやれる言葉なんて１つしかないんだよね』
ジャミル「……？」
『��死ぬほど抗え��。 これに限るね』
ジャミル「！」
ジャミル・バイパーはハッ、と顔を上げた。
『君が言ったんじゃないか、遠慮はしないって』
ジャミル「……！」
＿＿＿＿＿ジャミル「……もう、今日からは遠慮しない。カリムにも、お前らにも、誰にも。２度と勝ちを譲ってやる気はないからな」
それは、いつの日か自分が言った言葉だった。
『なら、誰かに何を言われようとも抗いなよ。 君が勝ちたいと思っている奴はたしかに君より上にいる。 けれどそいつらには無くて、君にしかないことはたくさんあるはずだよ』
ジャミル「(……覚えているのか)」
『君は負けっぱなしだ。
そりゃあもういろんな奴に。
でも僕は思うんだ。君は弱者じゃないということを。 君は強い。 ちゃんと強い』
ジャミル「(……律儀な奴だ)」
『だから、１人が強いなんて思わないでほしい。
かっこいいなんて思わないでほしい。 君は誰かを、何かを認めることで、やっと強くなれると思うよ』
不意に、Aはジャミル・バイパーに手を伸ばす。
ジャミル・バイパーからフードを取った。
『フードを被っていたら何も見えないよ』
ジャミル「……！」
そこには、溢れるような笑顔を浮かべたAがいた。
『……あ。
これじゃあ僕が出しゃばってるみたいだよね。 忘れてください』
ジャミル「……いや。
君は凄いな。奇跡みたいだ」
ジャミル・バイパーはあどけない笑顔をAに向けた。
Aはジャミル・バイパーの初めて見る表情に目を張らせた。 しかし束の間、ジャミル・バイパーは倒れ込むようにAの身体を抱きすくめた。
ジャミル「(こんなにも小さく、頼りない)」
けれど魔法が奇跡でできているように、彼女も奇跡のようだと、俺は＿＿＿＿＿
刹那、
バンッッッ！！！！！
と、影にしていたファントムのケージの扉が勢いよく開いた。
瞬時にジャミル・バイパーはAを抱え、そのケージから距離を取る。
すると、そのケージから不快な羽音が響き渡る。
『……なーんか嫌な予感』
Aの予想は的中。
ケージから虫の形状をしたファントムが数体がAとジャミル・バイパー目掛けて飛び出した。
ジャミル「う、うわああああああああ！！！」
.
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
