◆2039. 〈第１タワー〉攻略組 ページ32
Ｎｏ ｓａｉｄ.
『＿＿＿……』
イヴ「……あ、Aちゃん起きた？」
Aの滲む視界に人影がぼんやりと映る。
目を擦って、視界をクリアにさせるとイヴが自分に顔を覗かせ、微笑んでいた。
Aは思い出す。
タイタンとの対戦後、��雷霆の槍��の充電が終わるまで格納庫内で軽食を取り、どさくさに紛れてイヴの膝を借り、仮眠をとったのだ。
『……あれ、イヴ……セーラー服は？』
イヴ「どんな夢見てたの……。 私はずっとポムフィオーレの寮服を着ていたよ」
『……だよね』
イヴ「？」
イヴが首を傾げる側で、上体を起こしAは腕を伸ばす。
ルーク「ボンジュール！ よく眠れたかい、Aくん」
『おかげさまで』
エペル「Aサン、イヴサンの膝の上で気持ちよさそうに寝てたね」
『イヴの膝は僕の特等席だ！ 誰にも譲らねえ！』
エペル「だ、大丈夫だよ！ 奪う気なんて全然ないから！」
ヴィル「それだけ騒げたら大丈夫ね。
それにしても、アンタ達ほんと元気ね」
「これが若さなのかしら」「ヴィル先輩まだ１８歳ですよね？」と、雑談を交わしていると、いままで起動していた機械が突然止まったような音が立った。
〈��雷霆の槍��充電完了。 全魔導回路異常なし〉
ヴィル「槍の充電が終わったようね」
ルーク「充分な休息もとれたところで、先を急ごう」
ルーク・ハントの言葉にその場に居た全員が頷き、立ち上がる。
エペル「これから先は、もっと強いファントムや、タイタンに遭遇するかもしれないんですよね。 魔法を使うと腹が減るし、携帯食料をたくさん持っていこう！」
イヴ「グリムくんもお腹空いてるかもだしね。
あ、あとそれから途中で怪我した時のために絆創膏とかも持って行った方がいいよね？」
ルーク「そうだね。備えあれば憂い無しだ」
エペル・フェルミエとイヴが、袋に携帯食料などを詰める一方で、Aとヴィル・シェーンハイトは〈S.T.Y.X〉の所員に渡された��タルタロス��のＭＡＰを見開く。
『マップによれば、２階層下にも物資の格納庫がありますね』
ヴィル「そうね。
槍も運ばなきゃいけないんだから、欲張って荷物を増やすのはよしなさい」
荷物を詰め込むエペル・フェルミエとイヴに対し、そうヴィル・シェーンハイトは釘を刺す。
エペル「は、はぁ〜い……」
イヴ「は、はい……」
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冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。次回の更新は少し時間を開けてしまいますが、待ってもらえたら嬉しいです。主人公のこと大好きになってくれて嬉しいです (2022年6月22日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 今回も安定に面白かったです！主人公のどんな時でも冷静で余裕溢れてる感じが大好きです。1年組の支え合って成長していくのがNRCでは新鮮で可愛いですね💕頑張れ、少年少女達！ (2022年6月22日 2時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年6月13日 0時
