◆2036. 獅子 ト 蛇 ページ29
Ｎｏ ｓａｉｄ.
レオナ「わかったわかった。
サイチョウみたいに騒がなくとも聞こえてる。 このパネルに触れりゃあいいんだな」
レオナ・キングスカラーは指紋認証機に手を当てた。
〈操縦者の登録完了。安全装置のロックを解除。照準サポートモードにて起動します〉
気が狂ってしまうかのように、荒々しい振動、迫力。 レオナ・キングスカラーはそれを制御するために魔法で��雷霆の槍��を浮かせ、操るが、獅子でさえも、それを操るには手こずってしまう。
レオナ「なんだこの重さとパワーは……くっ、浮かせるだけでも一苦労だ」
なんとかバランスを取らせ、��雷霆の槍��を抑えるだけでも、レオナ・キングスカラーの額に汗が滲む。
レオナ「まったく、手のかかるモン作りやがって……それとも、〈S.T.Y.X〉の連中はコイツを軽々と使いこなすのか？」
ジャミル「(嘘だろ……レオナ先輩でさえ手こずるなんて。 もしあのとき、俺が操縦者登録をしていたら……)」
その光景に冷や汗を流すジャミル・バイパー。
しかし、考えている暇はない。
格納庫の扉は破壊され、タイタンズ・クリスタルが顔を覗かせる。
《ウヲオオオ！
ドオオオコダアアアアアア！！！》
レオナ「……もう追いついてきやがった。
いいか。今からあのデカブツの鼻っ柱をへし折る。だが、さすがにこのじゃじゃ馬を使いこなすには少し時間がいる。狙いを定めるまで、魔法で時間を稼げ」
ジャミル「はい！」
ジャミル・バイパーは前に出る。
タイタンズ・クリスタルは周りのものを凍らせながら格納庫に入ってこようとするが、蛇はそれを阻止するため、フレイム魔法を発動。 火弾をタイタンズ・クリスタルの足元目掛けて投げ、発火させる。
たちまちタイタンズ・クリスタルの身体が炎で覆い尽くされるが、タイタンズ・クリスタルは振り払い、手当たり次第に壁などを殴りつけ、瓦礫などが飛んでくる。
ジャミル・バイパーはレオナ・キングスカラーに魔法障壁を与え、自分は降りかかる障害物を踊るように避ける。
レオナ「そこをどけ！」
途端に獅子にそう指示され、蛇はすぐに退ける。
レオナ「手間ぁ……かけさせやがって！！」
��雷霆の槍��を発動させると、強力な１撃がタイタンズ・クリスタルを襲う。 耳を聾さんばかりの雷鳴が轟き、稲妻が弾け、術者でさえも目が眩む程の震撼が両者を襲う。
《オオオオォォォ！！》
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冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。次回の更新は少し時間を開けてしまいますが、待ってもらえたら嬉しいです。主人公のこと大好きになってくれて嬉しいです (2022年6月22日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 今回も安定に面白かったです！主人公のどんな時でも冷静で余裕溢れてる感じが大好きです。1年組の支え合って成長していくのがNRCでは新鮮で可愛いですね💕頑張れ、少年少女達！ (2022年6月22日 2時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年6月13日 0時
