◆2035. 操縦者 ハ…… ページ28
Ｎｏ ｓａｉｄ.
琥珀色に光る魔法石で作られた、巨大な槍が、待ち望んでいたかのように佇んでいる。
ジャミル「これが、槍……？
俺の身長よりも大きいじゃないか！ こんな巨大な物体、いったいどうやって扱うんだ。 いや、ナビシステムが働けば使い方はわかるはず。所員が言っていたとおり、起動キーを差し込んで……」
〈S.T.Y.X〉の所員から預けられた起動キーを照合器に挿すと、��雷霆の槍��が収容されたケースが開き、ナビゲートの音声が開始される。
〈コード：ティタノマキア。
緊急レベルのＡの突発重大事案発生と認定。
全魔道回路を解放。充電率１００％。
��雷霆の槍��起動します〉
目を覚ました��雷霆の槍��は刃の周りに光の輪を放つ。
〈操縦者の指紋登録を行います。 パネルに手を触れてください〉
ジャミル「パネルに……手を……ッ！」
ジャミル・バイパーは認証機に手を伸ばすが、すぐに手を引く。
ジャミル「…………いや、だめだ。
もし指紋登録に成功したとしても……��雷霆の槍��からほとばしる強大な魔力……俺ではとても制御できない！」
〈操縦者の指紋登録を行います。 パネルに手を触れてください。 操縦者の指紋登録を行います〉
ジャミル「……くそっ！ レオナ先輩を呼びに行こう！」
一旦��雷霆の槍��に背を向け、ジャミル・バイパーはレオナ・キングスカラーのもとへと走る。
《ゼンブ、ゼンブ、コオレエエエ！！！！
ウガアアアアア！》
レオナ「寝起きの悪い野郎だ。 そんなにぐずるんじゃねえよ……！」
扉を破壊し、格納庫へと無理矢理にでも入ろうとしているタイタンズ・クリスタルをウインド魔法で吹き飛ばしながら、獅子は自身のユニーク魔法で壁や床などに侵食し始める氷を砂に変える。
ジャミル「レオナ先輩！
��雷霆の槍��を見つけました！」
レオナ「ようやく戻ってきたか。
��雷霆の槍��のところに向かうぞ。案内しろ。後ろは俺が守るから、振り返らずに進め！」
ジャミル「は、はい！」
再び、��雷霆の槍��のもとへ戻ればナビが《操縦者の指紋登録を行ってください。操縦者の指紋登録を行ってください》と催促している。
レオナ「フッ、今回はいい子に��待て��ができたみたいだな」
ジャミル「……はい。 ��探してこい��と指示されたので」
レオナ「それでいい」
〈操縦者の指紋登録を行ってください。操縦者の指紋登録を行ってください〉
.
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冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。次回の更新は少し時間を開けてしまいますが、待ってもらえたら嬉しいです。主人公のこと大好きになってくれて嬉しいです (2022年6月22日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 今回も安定に面白かったです！主人公のどんな時でも冷静で余裕溢れてる感じが大好きです。1年組の支え合って成長していくのがNRCでは新鮮で可愛いですね💕頑張れ、少年少女達！ (2022年6月22日 2時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年6月13日 0時
