◆2033. 冷気 ページ26
Ｎｏ ｓａｉｄ.
ジャミル「……第６層につきましたね。地図が正しければ、この先に��雷霆の槍��を保管した格納庫があるはずです」
レオナ「おい」
ジャミル「なんですか？ また文句でも？」
レオナ「違う」
２つ目の収容所を通過したレオナ・キングスカラーと、ジャミル・バイパー。
〈S.T.Y.X〉の所員から渡されたマップを確認し、彼らは第６層に辿り着く。 格納庫へととり急ぐため、ジャミル・バイパーは階段を下ろうとするが、不意にレオナ・キングスカラーが足を止める。
レオナ「……寒すぎる」
ジャミル「はあ？ 確かにここは寒いですけど、それは今に始まったことじゃないでしょう」
レオナ「下からの冷気だけじゃない。
どんどん風が強くなってきている……なにかいるぞ」
ジャミル「なにかって……」
険しい顔つきになるレオナ・キングスカラー。
すると、冷気とともに荒れた突風が彼らを襲う。
肌を刺すような空っ風だった。
その風は中に小粒の氷が混ざった寒風であり、息が詰まるほどの吹雪が��タルタロス��内に吹き渡る。
レオナ「くっ、どんどん風が強くなる……それにこのうめき声……」
下の層から響き渡る呻き声。
その声は吹雪とともに彼らに近づく。
レオナ「！ 来るぞ！！」
その姿を現す。
彼らは目の当たりにする。
本物の��怪物��に。
異常なまでの冷気に、息が詰まるほどのブロットの瘴気。 奴は間違いなく、ファントムだろう。
しかし、彼らが今まで戦ってきたファントムとは比べものにならないだろう。
非常階段からはみ出る程の冷気を纏う氷で出来たような巨体からはブロットを凝縮された黒い液体が垂れ流れている。
この、瞠目すべき光景を目の当たりにしたレオナ・キングスカラー、ジャミル・バイパーは、震撼する。
ジャミル「……！！」
レオナ「……！！」
しかし今は、驚いてる暇さえ無い。
彼らはステッキを召喚し、手に取り、目の前にいるファントムを見据える。
彼らに気づいたファントムは、その巨体からは想像できないほどの速さで攻撃を仕掛ける。
指先からビームのようなものを発射し、咄嗟にジャミル・バイパーがそのビームを跳ね返すが、ハッ、と気づいた時にはファントムの拳が目の前まで来ていた。
瞬時にのけ反り、ファントムの拳を避けるが、拳が当たっためり込んだ壁からは瓦礫が降ってきて、彼らの戦闘の邪魔をする。
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冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。次回の更新は少し時間を開けてしまいますが、待ってもらえたら嬉しいです。主人公のこと大好きになってくれて嬉しいです (2022年6月22日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 今回も安定に面白かったです！主人公のどんな時でも冷静で余裕溢れてる感じが大好きです。1年組の支え合って成長していくのがNRCでは新鮮で可愛いですね💕頑張れ、少年少女達！ (2022年6月22日 2時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年6月13日 0時
