◆2029. 錠 ヲ 解コウ ページ22
Ｎｏ ｓａｉｄ.
オルト〈おやおや〜？ 簡単に切断しちゃっていいのかな？ それはただのロープじゃないかもよ？〉
ジャミル・バイパーはオルト・シュラウドの言葉にピタリ、と動きを止める。
レオナ「なに……？」
オルト〈それはこの収容所を制御するケーブルの１つさ。断ち切ったら、全てのケージが一斉に開く。
正しい解除方法は……足の枷についている錠を解くこと！
ファントム入りのケージはとっても重いから、放っておいたらどんどん沈んじゃうよ……フフッ！〉
オルト・シュラウドは彼らを揶揄うように、戯けた笑みを浮かべながら、〈研究員が沈んじゃう前に、鍵を見つけてあげてね〉と急かすような物言いをする。
〈では諸君！ 健闘を祈る！〉オルト・シュラウドはそう言い残し、消え失せた。
「助けて！ 足がケージに引っ張られて……！」
ジャミル「まずい、このままではあの研究員が溺れてしまう！」
レオナ「チッ……��試練��ってことは、どうやらコイツを助けないと先に進めないらしい」
ジャミル「……レオナ先輩、ここはケンカをしている場合じゃなさそうです」
レオナ「ああ。とっとと鍵を見つけるぞ。
おいお前。オルトがどのケージに鍵を隠したか見たか？ 教えろ」
レオナ・キングスカラーは溺れている〈S.T.Y.X〉の研究員に問いただすが、
「た、助けてくれ！！ く、苦しい！！
いやだあああああああ！！！」と、喚き叫ぶ。
ジャミル「パニックになっていて話にならない……俺達でケージを開けて行った方が早そうだ。行きましょう！」
PTM-5044
レオナ「まずはこれだな」
ジャミル「じゃあ、開けますよ」
手始めに目をつけたのは２人のすぐ背後にある正方３ｍほどのケージ。 ケージの扉をジャミル・バイパーが魔法で１撃放ち、吹き飛ばす。
しかし、中からファントムが出てこないどころか何も起こらない事に疑問に思ったジャミル・バイパーは様子を見にケージに近づく。
レオナ「馬鹿、迂闊に近づくんじゃねえ！」
ジャミル「ッ！！」
レオナ「ったく、世話が焼ける……」
ケージの天井にへばりついていたファントムが油断していたジャミル・バイパーに襲いかかる。
咄嗟にレオナ・キングスカラーがリーフ魔法を発動。 木の葉で形成したボールをファントムに向けて蹴り飛ばす。
攻撃が直撃したファントムは壁際へと吹き飛ぶ。
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冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。次回の更新は少し時間を開けてしまいますが、待ってもらえたら嬉しいです。主人公のこと大好きになってくれて嬉しいです (2022年6月22日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 今回も安定に面白かったです！主人公のどんな時でも冷静で余裕溢れてる感じが大好きです。1年組の支え合って成長していくのがNRCでは新鮮で可愛いですね💕頑張れ、少年少女達！ (2022年6月22日 2時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年6月13日 0時
