◆2025. 〈第２タワー〉攻略組 ページ18
Ｎｏ ｓａｉｄ.
ジャミル「また階段が続いている。
さっきみたいに、収容所から逃げ出したファントムが隠れている可能性もある。 それに、いつまたオルトが仕掛けてくるかもわかりません。気をつけてください」
第１関門、１つ目の収容所から無事脱出したレオナ・キングスカラー、ジャミル・バイパー。
ジャミル・バイパーはまた一度、レオナ・キングスカラーの前に立ち、再度、最深部へと向かわんと石造りの歪な階段を下る。
レオナ「ファントムはともかく、カイワレ大根とチビについてはしばらくは心配しなくて良いだろう。
アイツらは随分と��ゲーム��に執心してるようだが……実際は最下層にいるアイツらが、遠隔操作で俺達に干渉できる状況は、限られる」
��タルタロス��内は１本道。
たとえイデア・シュラウドとオルト・シュラウドがファントムを思う通りに動かすことが出来ても、シュラウド兄弟本人がレオナ・キングスカラー、ジャミル・バイパーの前に現れ、戦いを仕向けることは出来ないだろう。
レオナ・キングスカラーはふと、疑問を抱いた。
レオナ「しかし……随分とやり方が回りくどい気がする。 ……ふむ」
ジャミル「なるほど、確かに仰るとおりですね。
オルトに関して気づいたことがあるんですが……。
昼間みんなでゲームをしていて、レオナ先輩がゲーム画面にじゃれついたとおちょくられてたとき……」
レオナ「砂にされたいのか？」
怒りというより殺意をジャミル・バイパーに向けるレオナ・キングスカラーは鋭い眼光で睨みつける。
ジャミル「俺が言ったんじゃありません。
あくまで��おちょくられてたときのこと��ですよ。 あの時、ヴィル先輩やイデア先輩が、レオナ先輩をけちょんけちょんに煽り散らかす中……」
レオナ「……」
ジャミル「オルトからの悪意は全く感じられなかった」
レオナ「悪意もなにも、ロボットは感情を持ち合わせていない。ただ蓄積したデータをプログラム通りに発言する。 善意も悪意もない。そういう存在だ」
人の手によって作られたロボットは、それぞれに与えられた役割を果たすために存在する。
お茶を運ぶロボットも。
壁を登るロボットも。
人とコミュニケーションをとるロボットも。
��弟��のロボットも。
それ以外はない。それ以上もない。
ジャミル「ええ。 ですが先程オルトは、レオナ先輩に��ロボット��とバカにされて腹を立てているように見えました」
.
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冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。次回の更新は少し時間を開けてしまいますが、待ってもらえたら嬉しいです。主人公のこと大好きになってくれて嬉しいです (2022年6月22日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 今回も安定に面白かったです！主人公のどんな時でも冷静で余裕溢れてる感じが大好きです。1年組の支え合って成長していくのがNRCでは新鮮で可愛いですね💕頑張れ、少年少女達！ (2022年6月22日 2時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年6月13日 0時
