■33.彼らはヒーロー ページ33
切島.
すると白野は荒れた地面を弾丸のように駆け抜け、襲いかかる巨大な幹などを軽やかに斬り刻む。
刹那、白野が立っていた地面が盛り上がり、バカでかい根っこが白野を巻き込みながら空へと突き進んで行く。
白野はそれを上から斬り刻み、地上に着地して女の子が閉じ込められている繭のような所に一直線に走り抜ける。
芦戸「……白野って何者？」
芦戸の呟きに同感だ。
もともとが血液とは思えない剣の斬れ味にも驚いたが普段なに考えているのかわからないアイツが何故あんなに無駄な動きが一切なく戦えるのだろう。
白野は迫りくる幹を肉眼では認識出来ない程の速さで斬り刻み、確実に女の子の元へと近づく。
『……あ』
耳郎「？」
突然の白野の「あ」に疑問符を浮かべていると白野の足に蔓が絡みついているのがわかった。
身動きとれない白野は隙を狙った根っこがアイツを振り払う。
切島「白野！！」
空へと飛ばされた白野を助けようと足を動かそうとした時、飛ばされていた白野の片足を掴み、宙吊り状態の白野に、
「ダメじゃん。
上だけじゃなく偶には下を向かないと」
そう言った白野の足を掴んでる人は、見た目は人間なのに背中に剛翼を広げさせたヒーローだった。
『……遅いです。ホークスさん』
ホークス「仕方ないじゃないですか。一般市民の避難の誘導に専念していたんですから」
耳郎「……あれって��Ｎｏ．２のホークス��じゃ」
芦戸「なんでこんな所に……」
呆然としていると今度は俺達に標的が変わったのか数多の植物が俺達目掛けて襲いかかってくる。
切島「呆然としてる場合じゃねぇ……って、
上鳴いつまでアホになってんだよ！！」
上鳴「うぇ〜い」
使いものにならない上鳴を庇いながら３人で植物に対抗しようとした時だった、
「えいじろー！！！」
切島「……え」
刹那、俺達の目の前に現れたのは見覚えのある黄色い塊で。
切島「……ファット！？」
ファットは襲いかかってきた植物を自身の腹の中へと吸い込み、生気を吸収しているのか徐々に枯れさせていく。
ファット「えらい久し振りやな鋭児郎！」
切島「ファット、なんでここに！？」
ファット「出張で都会に来てたんよ。
んで、久し振りに��姫さん��に会いに来たらこんな状況になってた、ちゅうわけや」
切島「(姫さん？)」
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人間 - すっごく面白いです！！頑張ってください！応援してます！（語彙力） (2019年9月6日 19時) (
レス) id: b33d8396d9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 喰み娘さん» コメントありがとうございます。そういう使い方もありますね。アドバイスありがとうございます (2019年9月6日 18時) (レス) id: 5b22ab9dc3 (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 下記とは関係のないご提案なのですが、6.常闇くんのお話の中にて「お花を水に入れて浸す」という表現をされていますが「浸す」より「挿す(サす)」の方が主様のご意向に添った表現になるのではないかと思いました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 初めまして！個人的に1.緑谷くんとの話が好みです。ジ○リが好きなのも好印象だし夢主の夢が朝屋根の上でトランペットを吹くというのも笑えました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月1日 3時
