■30.【紺碧】待ち人 ページ30
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『……遅い』
待ち合わせ場所の噴水前で腕を組んで待ち人を待っているが約束の時間はもう３０分前に過ぎた。
せっかくの休日、部屋でジ○リ三昧といこうと思ったのに��彼ら��が出張的なアレで近くまで行くから会おうと言われたのが今から２時間前。
『(ほんとどこで道草を食っているんだ)』
上鳴「あれ、白野じゃん！」
聞いたことある声に振り向くと上鳴くんと切島くんがいた。
２人共普段あまり見ない私服姿なため一瞬誰なのかわからなかくて首を傾げると「クラスメイトの顔くらい覚えろ！」と怒られてしまった。
『すみません見慣れない私服姿で誰だかわかりませんでした』
切島「まぁ俺達が私服で会う時って大体部屋着だもんな」
上鳴「白野１人？」
『今は１人ですが知人と会う約束しているんです』
上鳴「……彼氏？」
『断じて違います』
キッパリ否定すると「おーい」と遠くの方から芦戸さんと耳郎さんが駆け寄って来る。
切島「買いたい物買えたか？」
芦戸「うん！付き合ってくれてありがとー」
買い物だろうか、と切島くんの後ろから覗き込んでいると耳郎さんと目が合う。
耳郎「……ナンパ？」
上鳴「誤解誤解」
『声をかけられただけですよ』
芦戸「……アンタ白野？」
耳郎「え、嘘！」
彼女達も気づかなかったのか「なんだこんな所にいたの」「私服姿だからわからなかった」と私に詰め寄る。
芦戸「朝から見なかったからどうしたのかと思ってたんだ」
『急用だったもので』
耳郎「こんな所で何してんの？」
『人を待ってるんです』
芦戸「……彼氏？」
『ありえません』
否定すると「なーんだ」とつまらなそうに口を尖らす芦戸さんは私に何を期待しているのだろうか。
『皆さんは今日は何用で？』
芦戸「私達は買い物だよ！実はカップル限定じゃないと買えない物があってさ」
耳郎「そんでちょうど暇そうにしてた切島と上鳴に彼氏のフリしてもらったってわけ」
『……ダブルデートですか？』
芦戸「違う違う」
耳郎「私達的には彼氏のフリしてくれるなら誰でもよかったし」
切島「お前ら……」
少女漫画などでよく見る光景だと思ったのだが笑顔で否定する女子組にジト目で此方を見る男子組。
芦戸「これから私達お昼食べに行くけど白野も一緒に来る？」
『いや私は……』
刹那、私達が立っていた地面にヒビが入った。
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人間 - すっごく面白いです！！頑張ってください！応援してます！（語彙力） (2019年9月6日 19時) (
レス) id: b33d8396d9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 喰み娘さん» コメントありがとうございます。そういう使い方もありますね。アドバイスありがとうございます (2019年9月6日 18時) (レス) id: 5b22ab9dc3 (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 下記とは関係のないご提案なのですが、6.常闇くんのお話の中にて「お花を水に入れて浸す」という表現をされていますが「浸す」より「挿す(サす)」の方が主様のご意向に添った表現になるのではないかと思いました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 初めまして！個人的に1.緑谷くんとの話が好みです。ジ○リが好きなのも好印象だし夢主の夢が朝屋根の上でトランペットを吹くというのも笑えました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月1日 3時
