□28.染まる頬 ページ28
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『(昨日は酷い目に遭ったな)』
翌日。
昨夜爆豪くんの手、いや腕によってチョークスリーパーという名のプロレス技をかけられた私は目覚めが悪かった。
弔の事もあるので今の私は不機嫌だ。
朝食を食べ、寮を出て学校へと歩いている時、
心操「おい」
心操くんに声をかけられてしまった。
私は会釈した。
心操「……ちょっといいか？」
『？』
「喋りながら歩こう」と歩く心操くんについて行くように私は心操くんの隣に並んで歩き出す。
普通科の人と歩くなんてなんとも不思議な光景だ。
ヒーロー科に誘われなければ私も今頃普通科で普通に高校生活を謳歌していた筈だったのに
心操「お前、普通科だっただろ」
『なんでわかんるんですか？』
心操「入試の時、見かけた」
『よく覚えてますね』
心操「お前、目立ってたから」
『え』
目立つ程何かしただろうか
いや、何もしていない筈だ。
普通に中学の制服を着て誰とも喋らずテストを受けた筈だ。
『(特別目立つようなことはしていない……筈)』
考えれば考える程当時自分がどんなだったかわからなくなる。
心操「入学式の時、どこ探してもお前いなかったから不合格だったのかなって思ってた」
『私に会いたかったんですか？』
心操「……」
……なんか調子乗ってる感があるな
『すみません言い間違えました』
私がそう言って振り返ると少し離れたところで立ち止まって口元を手で押さえて俯いている心操くん。
どうしたのだろうか、と思い下を向いた心操くんの顔を覗き込むと涼しげだった表情とは一変して頬を赤く染めていた。
私と目が合うと更に顔全体が赤く染まり、瞬時に後ろへ退く。
『(……？)』
心操「……違う、そういうことじゃなくて……」
『ですよね。私の言い方が悪かったですよね』
心操「ただ本当に可愛いと思っただけなんだ！」
『(……？？)』
心操くん言葉に理解し難い。
そして私達の間で束の間の沈黙が訪れ、自分が言ったことを理解したのか顔を赤く染め、
心操「何言わせんだバカっ！！」
『！？』
これは所謂逆ギレなのではないのだろうか
『えっと……何が可愛かったんですか？』
心操「！」
私がそう聞くと口をパクパクさせ目をかっ開きこれでもかってくらいに顔を赤くしてわなわなと身体を震わす心操くんは、
何故か衝動的に私の頭をわしゃわしゃと乱した。
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人間 - すっごく面白いです！！頑張ってください！応援してます！（語彙力） (2019年9月6日 19時) (
レス) id: b33d8396d9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 喰み娘さん» コメントありがとうございます。そういう使い方もありますね。アドバイスありがとうございます (2019年9月6日 18時) (レス) id: 5b22ab9dc3 (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 下記とは関係のないご提案なのですが、6.常闇くんのお話の中にて「お花を水に入れて浸す」という表現をされていますが「浸す」より「挿す(サす)」の方が主様のご意向に添った表現になるのではないかと思いました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 初めまして！個人的に1.緑谷くんとの話が好みです。ジ○リが好きなのも好印象だし夢主の夢が朝屋根の上でトランペットを吹くというのも笑えました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月1日 3時
