□23.ゆったり ページ23
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黒霧「どうぞ」
『ありがとうございます』
荼毘「それ美味いの？」
『崖の上のポ○ョで主人公達が飲んでいたもので、前々から飲んでみたかったんです』
カウンターテーブルの椅子に座って憧れだった飲み物を口の中に流し込むと甘くて優しい味が広がる。
『……美味しいです』
黒霧「それはよかった」
トガ「私にも飲ませてくださいっ」
『どうぞ』
荼毘さんとヒミコさんに挟まれる感じで座りながら拉致された立場ながらほのぼのする。
よく「危機感が足りない」とよく言われるが、
まったくその通りである。
荼毘「そーいや……アレ、放っといていいのか？」
『面倒いのでいいです』
荼毘さんが言う��アレ��とは隅っこの席で拗ねまくっている死柄木弔のことだ。
正直扱うのが難しくて面倒いので放置している。
トガ「あ、Aちゃん血ください！」
『突然ですね』
トガ「Aちゃんの右手から血の匂いがしてます！包帯に血が滲んでいますし。なので吸うだけですので怖がる必要はありませんよ？」
『怖いとかそういう問題じゃありません。私の血は他人にとって毒なので駄目です』
トガ「モノは試しです！」
そう言って息を荒くさせながら恍惚とした表情で私の腕に縋り寄るヒミコさん。
『……黒霧さん、お水が入ったコップください』
黒霧「はい」
そう言ってすぐに私の前に水を差し出す黒霧さんにお礼を言って興奮しきったヒミコさんを避けながら水に自分の血を数滴垂らす。
黒霧「……水が減っている？」
『蒸発させているんです。
人間の身体に含まれる水分は６０％です。水があれば血の効果が出てしまうので１分で身体は蒸発して消滅してしまいますので非常に危険です』
トガ「え……じゃあAちゃんの血を飲んじゃうと私死んじゃうんですか？」
『残念ながら』
……まぁ本当は蒸発するかしないか操れるんだけど
ただ単にヒミコさんに私の個性を利用されたくないのでここは自分では操作不可能ということにしておこう。
『でも、それでいいじゃないですか。ヒミコさんはヒミコさんのままの方が私はいいです』
トガ「え、好き……」
死柄木「おいAに抱きつくなガキ！！」
私に抱きつくヒミコさんを離れた所から怒る死柄木弔を無視して紅茶のおかわりを黒霧さんに催促するとすぐに淹れてくれて私に差し出す。
『……美味しいです』
黒霧「それはよかった」
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□24.��ヴィラン��→←□22.【マゼンタ】拉致された少女
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人間 - すっごく面白いです！！頑張ってください！応援してます！（語彙力） (2019年9月6日 19時) (
レス) id: b33d8396d9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 喰み娘さん» コメントありがとうございます。そういう使い方もありますね。アドバイスありがとうございます (2019年9月6日 18時) (レス) id: 5b22ab9dc3 (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 下記とは関係のないご提案なのですが、6.常闇くんのお話の中にて「お花を水に入れて浸す」という表現をされていますが「浸す」より「挿す(サす)」の方が主様のご意向に添った表現になるのではないかと思いました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 初めまして！個人的に1.緑谷くんとの話が好みです。ジ○リが好きなのも好印象だし夢主の夢が朝屋根の上でトランペットを吹くというのも笑えました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月1日 3時
