□22.【マゼンタ】拉致された少女 ページ22
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椅子のような物に座らされ背もたれに縄で縛り付けられた。
所謂、拉致されたのだ。
死柄木「さて、説明してもらおうか」
『なにを』
死柄木「お前、なんで雄英のヒーロー科に入った」
死柄木弔は私に問う。
『それよりこの拘束を解いてよ』
死柄木「断る」
『なら私も理由を話さない』
死柄木「……チッ」
『舌打ちしても駄目』
ただでさえ両目を布で隠されていて今にでも発狂してしまいそうだというのに死柄木弔は一向に私の拘束を解こうとしてくれないのだ。
勘弁してくれ。暗闇が嫌いなんだ。
そして、沈黙が続く。
『(爆豪くんに悪いことしてしまったなぁ……)』
拉致される寸前、爆豪くんは私に手を伸ばした。
しかし私はその手を振り払った。
もし死柄木弔が爆豪くんに触れてしまった際、彼は間違いなく跡形もなくその身は��崩壊��されてしまうだろう。
刹那、突然顎を掴まれ強引に上を向かせられる。
『！』
死柄木「……お前、今何考えていた？」
『クラスメイトの男の子のことを考えてた』
死柄木「今は俺以外の男のことを考えんな」
『(うわ、面倒くさっ)』
そろそろ嫌気がさした時、扉が開く音がした。
「……お、お取り込み中か？」
死柄木「入って来てんじゃねぇよ」
「……あー！Aちゃんじゃないですかぁ！！」
刹那、誰かに抱き締められた。
『……トガさん？』
トガ「もぉAちゃん！私のことは��ヒミコ��って呼んでくださいと言ったじゃないですかぁ！」
死柄木「おい離れろメンヘラ女」
トガ「メンヘラ女じゃないです！」
『ヒミコさん縄と布を外してくれませんか？』
トガ「はぁ〜い♡」
死柄木「勝手なことすんなガキ！！」
腕の拘束と両目の布を取ってもらい、目を開けると死柄木弔がヒミコさんに殴りかかろうとしている時だった。
私は瞬時に死柄木弔の鳩尾に１発かました。
死柄木「ぐっ……」
鳩尾を抑えてその場に跪く死柄木弔を見下ろす。
そして顔を上げると「Aちゃんかっこいいです」と何故か恍惚とした表情を浮かべるヒミコさん。
茶化す荼毘さんに頭を抱える黒霧さんがいた。
荼毘「流石だぜ、お嬢」
『お嬢って呼ぶのやめてください』
荼毘「んじゃあ女王か？」
『やめろください』
黒霧「Aさん、なにかお飲みになりますか？」
『……では紅茶に牛乳とハチミツ入れたもので』
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人間 - すっごく面白いです！！頑張ってください！応援してます！（語彙力） (2019年9月6日 19時) (
レス) id: b33d8396d9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 喰み娘さん» コメントありがとうございます。そういう使い方もありますね。アドバイスありがとうございます (2019年9月6日 18時) (レス) id: 5b22ab9dc3 (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 下記とは関係のないご提案なのですが、6.常闇くんのお話の中にて「お花を水に入れて浸す」という表現をされていますが「浸す」より「挿す(サす)」の方が主様のご意向に添った表現になるのではないかと思いました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 初めまして！個人的に1.緑谷くんとの話が好みです。ジ○リが好きなのも好印象だし夢主の夢が朝屋根の上でトランペットを吹くというのも笑えました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月1日 3時
