■18.友達 ページ18
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『だからあまり使いたくなかったんです』
麗日「……あ！だから最初の方は攻撃せずに避けてばかりやったということやね！」
『まさか八百万さんがロケットランチャーや手榴弾を使ってくるとは思わなかったんですよ』
手榴弾と大砲はちゃっかり本物だったし。
『お互い無傷で終わらせれば良かったんですけれど八百万さん個性の使いすぎで辛そうでしたので早く終わらせようと思い結局私は個性を使ってしまったというわけです』
一通り話すと「優しんやね」と笑って言う麗日さんに私は足の動きを止める。
『……は？』
麗日「白野さんは優しいんやな」
『……私は優しくありませんよ。自分で言ってはなんですが考えがあまいと思っています』
麗日「たしかにそうかもしれんけど……」
口籠る麗日さんに構わず私は歩き出す。
『麗日さんの方が優しいです』
麗日「！」
私は一度立ち止まり麗日さんの方に振り返る。
『クラスメイトを心配し、私の長い説明を一生懸命聞き、私の考えを否定しない』
麗日「あ、当たり前やん！友達なんやから！」
『友達……』
麗日「Aちゃんも友達やからぁ！！」
『……！』
麗日「だから、心配……するよ」
……そうか
麗日さんは私のこと��友達��だと言ってくれるのか
『(友達なんていたことなかったからなぁ……)』
面と向かって言われると意外と嬉しいものだ。
『そう思っていてくれたんですね……』
麗日「……」
『今の心境は？』
麗日「すっごく照れくさいです……っ」
これでもかって程に顔を真っ赤に染めてぷるぷると震える麗日さんはまるで小動物のようだ。
『私、面と向かって��友達��って言われたのは初めてです』
麗日「私も面と向かって初めて言ったかも……」
「あああぁぁ……恥ずい〜」と手で頬を抑える麗日さん。
『たしかに照れくさいものがあります』
麗日「……」
『お茶子さんって素直なんですね』
麗日「……え、名前……」
『でも、嬉しいです』
自然と、頬が緩んだ。
『嬉しいです。ありがとうございます』
自分なりに頑張って笑顔で言えた筈だ。
『(やっぱり表情筋使うの疲れるな……)』
頬を揉みながらいつもの表情に戻していると、お茶子さんが口をポカンと開けたままだった。
『お茶子さん？』
麗日「……普段笑わない子の笑顔やばいわぁ……」
『？』
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人間 - すっごく面白いです！！頑張ってください！応援してます！（語彙力） (2019年9月6日 19時) (
レス) id: b33d8396d9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 喰み娘さん» コメントありがとうございます。そういう使い方もありますね。アドバイスありがとうございます (2019年9月6日 18時) (レス) id: 5b22ab9dc3 (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 下記とは関係のないご提案なのですが、6.常闇くんのお話の中にて「お花を水に入れて浸す」という表現をされていますが「浸す」より「挿す(サす)」の方が主様のご意向に添った表現になるのではないかと思いました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 初めまして！個人的に1.緑谷くんとの話が好みです。ジ○リが好きなのも好印象だし夢主の夢が朝屋根の上でトランペットを吹くというのも笑えました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月1日 3時
