■16.なりたいヒーロー ページ16
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八百万「……ん、ここは……」
『保健室ですよ』
八百万「白野さん……」
『気絶させてしまった貴女を私が担いで連れて来たんです。気絶した貴女を放って置くわけにはいきませんから』
「そうでしたの」と上半身を起こす八百万さん。
リカバリーガールさんに、まずは安静にとベッドに寝かせ、八百万さんが目覚めるまで様子を見ていた私だ。
『すみません。気絶させてしまい』
八百万「いえ……私の力不足なんです。もしも本番でしたら私は気絶では済みませんでした」
『……』
八百万「白野さんのような冷静さを私は持ち合わせておりませんでしたし最後は本当に自棄でした」
私は「相澤先生に怒られてしまいますね……」と下を向いてしまう八百万さんの頭に手を置く。
『下を向いては駄目ですよ八百万さん』
八百万「白野さん……」
『冷静さなんていりません。自棄になってしまうことは仕方ないと思います。八百万さんが八百万さんなら私は八百万さんにはヒーローになってほしいと思っています』
八百万「……」
『私は貴女を支持します。
ヒーローになりたいと思える人全て支持します』
八百万「白野さん……っ」
『私はヒーローを助けるヒーローになりたいので』
八百万さんは今にも泣きそうな顔をして頭に乗っていた私の手を取って両手で包み強く握りしめる。
八百万「ありがとう……ございます……っ！」
『……なんで泣きそうになってるんですか？ほら、まだ休んでいてください。貴女の着替えを持ってきます』
そう言って八百万さんの手を離し、保健室を出て扉を閉める。
『……立ち聞き、しかも授業をサボるなんて貴方は本当にマイペースなんですね、轟くん』
轟「気になった」
『本当に我が道を行くんですね曲がり角すらなさそうですね……話、聞きましたか？』
轟「八百万が起きたところから」
『女子同士の会話を盗み聞きなんて万死、バルスに値しますが、今回は大目に見てやります。感謝しやがれです』
「早く戻った方がいいですよ」と言って八百万さんの着替えを取りに行こうとした時、突然腕を掴まれてしまった。
『……？』
轟「さっきお前は言っていた��ヒーローを守れるヒーローになりたい��のことなんだが」
『それがどうしました？』
轟「なら誰がお前を守るんだ？」
『……なら、私も聞きますけど、
誰が誰にも守られないヒーローを守るんですか？』
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人間 - すっごく面白いです！！頑張ってください！応援してます！（語彙力） (2019年9月6日 19時) (
レス) id: b33d8396d9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 喰み娘さん» コメントありがとうございます。そういう使い方もありますね。アドバイスありがとうございます (2019年9月6日 18時) (レス) id: 5b22ab9dc3 (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 下記とは関係のないご提案なのですが、6.常闇くんのお話の中にて「お花を水に入れて浸す」という表現をされていますが「浸す」より「挿す(サす)」の方が主様のご意向に添った表現になるのではないかと思いました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 初めまして！個人的に1.緑谷くんとの話が好みです。ジ○リが好きなのも好印象だし夢主の夢が朝屋根の上でトランペットを吹くというのも笑えました。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: b53e9bb8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月1日 3時
