◆1954. 立チ向カウ 者 ページ44
Ｎｏ ｓａｉｄ.
レオナ・キングスカラーはジャミル・バイパーに硬い視線を向けた。
ジャミル「心配してるんですよ。貴方になにかあれば、俺では責任を負えませんから……」
レオナ「ハッ！ 心配？ 責任だと？
この俺に……待て」
自身の耳が何かの音を拾うと、レオナ・キングスカラーはジャミル・バイパーを制す。
��何か��が、横道から出て来ようとしているのだ。
レオナ「遅かったな。何か近づいて来やがる」
ジャミル「案の定だ……こうなったら、迎え撃つ！」
自分達よりも小さいファントム２匹が横道から勢いよく飛び出してきた。 ２人は咄嗟に身構え、階段から落ちないよう細心の注意を払いながら、ファントムに立ち向かう。
得意とされた優れた動体視力と、身軽さを活かし、レオナ・キングスカラーとジャミル・バイパーは傷を負うことなく、ファントムを倒した。
ファントムは断末魔を発すると、瘴気を発しながら黒い液体に変わり果てた。
ジャミル「ファントムが黒い液体に……ブロットに変わった」
すると、レオナ・キングスカラーが真っ直ぐ黒い液体に歩み寄る。
ジャミル「あっ、レオナ先輩！ 不用意に近づかないでください！ブロットの影響を受けるかもしれない！」
レオナ「チッ。 ブロットの危険性も、適切な距離も、テメェに言われるまでも無くわかってる。 ……改めて見ると、気色悪ぃもんだ。 見ているだけで身の毛もよだつ」
ファントムの成れの果て、黒い液体はインクのシミのように広がり、周囲を汚し、最終的には干涸びて消えてしまった。
ジャミル「……俺達も、オーバーブロットしたままだったら、ああなっていたのかもしれませんね」
あいつは…………Aは、こんな不気味なものに立ち向かっていたのか、と思うとなんだか切ない。
レオナ「魔法士なら誰でも、ブロットの影響を受ける。 なまじ力のある魔法士なら、なおさらだ。 ��俺が１人で行って中の様子をうかがう��って？ 随分と余裕かましてくれるじゃねえか」
ジャミル「俺は、あの場に相応しい行動をしたまでです。緊急時だからこそ、より慎重にならなくては」
ジャミル・バイパーは再びマップを開く。
ジャミル「地図によると、この先にある扉を抜ければ、ファントム達の収容所。 さっきの個体もそこから逃げ出してきたのかもしれない。 この先遭遇するであろうファントムの総数も強さも、すべてが未知数……」
.
◆1955. 人間 ヲ 超エル→←◆1953. 純粋 ナル 庇護
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - 星空ブリキさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年5月27日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - バトル、勝てぬ……。だからこれでネタバレ見y((最初のお話から読んでます! これからも頑張ってください! (2022年5月27日 8時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 甘党おうどんさん» コメントありがとうございます。自分もあの連続バトルは苦戦しました。読んでくださるのとても嬉しいです (2022年5月26日 18時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
甘党おうどん(プロフ) - うぅぅ…この小説更新されたら爆速で読み進めたいのに…6章のバトルが編成弱すぎて勝てない…ネタバレは喰らいたくない…だが読みたい……よし、読もう() (2022年5月26日 18時) (レス) @page44 id: 564d3ed6e9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。たくさん食べていただけると嬉しいです。頑張ります (2022年5月25日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2022年4月21日 0時
