◆1946. キミ ヲ 守ルヨ ページ36
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『……そういえば君らがイヴのこと５体満足で此処まで連れて来てくれたんだよね』
エペル「５体満足……」
ルーク「イヴくんの頑張りもあってこそ、私達は何１つ欠けることなく此処まで来れたのさ。 私達だけの力では……、」
僕はエペルとルークに深く頭を下げた。
ルーク「！？」
エペル「！？」
『ありがとうございます』
此処まで来るのは、本当に危なかっただろう。
危険な道のりだっただろう。 僕らと再会するまでおそらくだけどカローンと戦っただろう。
それでも、イヴが僕のもとへ走って来れたのは間違いなく、目の前の男達のおかげだろう。
感謝しかなかった。
しかし、エペルとルーク先輩からリアクションがまったくなかったため、僕は顔を上げた。
『なにかな？ 僕が礼の１つも言えないような女に君らは見えていたのかな？』
エペル「ち、違うよ！ ただ、本当に驚いただけだよ。 Aサンからお礼を言われるなんて……だって、僕らが勝手にしたことだったし、逆にイヴさんを危ない目に遭わせたから怒られるんじゃないかと……」
『…………ああ、そういえばそうだね』
エペル「あれ、もしかして僕、余計なこと言った……かな？」
『歯を食いしばれ』
エペル「っ……！」
手を構えると、エペルは歯を食いしばって覚悟を決めたように目を瞑ったが、僕はビンタをするなんてさらさら無く、ただエペルの頬についていた汚れを指で拭った。
エペル「……え？」
『そこまで僕は鬼じゃないよ。 ありがとうね、ほんと』
エペル「…………………………えへ」
エペルは少し照れ臭そうにはにかんだ。
『ルーク先輩もありがとうございました』
ルーク「私も礼を言われるほどのことはしていないさ。 私はただ��ヴィルに化粧品を届けるために��嘆きの島に駆けつけたのだから」
『あはは、やっぱり君は変人だね。いや変態かな。いや愛しか知らないサイコパスかな』
エペル「Aサン、どんどん酷くなってる……」
おっと、危ない危ない。 つい本音が。
『引き続き、イヴのことを守ってくださいね』
ルーク「無論、キミのことも守るよ」
『じゃあ僕がルーク先輩のことを守りますね』
ルーク「……は？」
『ルーク先輩が僕達のことを守ってください。 僕達がルーク先輩を守るので』
ルーク先輩は目をパチクリとさせた。
そして帽子の鍔で顔を隠しながら「……ありがとう」と、そう小さく呟いた。
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冬雪(プロフ) - 星空ブリキさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年5月27日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - バトル、勝てぬ……。だからこれでネタバレ見y((最初のお話から読んでます! これからも頑張ってください! (2022年5月27日 8時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 甘党おうどんさん» コメントありがとうございます。自分もあの連続バトルは苦戦しました。読んでくださるのとても嬉しいです (2022年5月26日 18時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
甘党おうどん(プロフ) - うぅぅ…この小説更新されたら爆速で読み進めたいのに…6章のバトルが編成弱すぎて勝てない…ネタバレは喰らいたくない…だが読みたい……よし、読もう() (2022年5月26日 18時) (レス) @page44 id: 564d3ed6e9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。たくさん食べていただけると嬉しいです。頑張ります (2022年5月25日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年4月21日 0時
