◆1927. 待チ望ンダ ページ17
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ヴィル「来たわよ、構えて！」
宙吊りにされ、無抵抗な僕に武器を構えるカローンに対して、僕は中指を立てた。
たとえ機械であったとしても、いたいけな女の子に対して武器を構えるなんて許されないからな。
待っていろ。 消し炭になった後、すぐに再生してお前の首を蹴り飛ばしてやる。
僕は覚悟を決め、目を瞑った。
＿＿＿＿＿「Aちゃんっ！」
イヴの声…………走馬灯ってやつか。
「��＿＿＿＿＿目を閉じて、息を止めて……
スリープ・キス��！」
１つだけ、１人だけ、落ち着いた声が聞こえた。
「やった！ 今度だけは上手ぐ閉じ込められだ！」
ヴィル「この特徴あるイントネーションは……」
僕はこの声を、知っている。
死ぬ間際の走馬灯的なものだと思った。 幻聴かと思った。 だってこの声は、本来この場所では聞けないものだから。
僕は恐る恐る、目を開けた。
『……！！』
目を疑う光景だった。
さっきまで僕に武器を向けていたカローンの他に、僕を宙吊りにしていたカローンが、透明な箱に閉じ込められ、動かなくなっている。
な、なにあれ……
驚いているのも束の間、僕の足に巻きついていた光の鞭が解け、僕の身体が一瞬だけ宙に浮き、
『あ』
床へと真っ逆さまに落ちる。
いや。いやいやいや。嘘でしょ嘘でしょ嘘でしょ。
この距離から落ちるとなると結構痛いぞ。 受け身の仕方を、受け身の仕方を間違えないようにしないと、痛い。絶対痛い。
どれくらい痛いのかって？ 知んない。
衝撃。
けれど、痛みがない。
受け身に成功したのか、僕。
いや、でもそんな余裕はなかった。
じゃあ、なんだこれは。
僕の身体を何かが支えている感覚がある。
僕はゆっくり、目を開けた。
『………………エペル？』
エペル「……無事でよかった、Aサン……！」
僕の視界には、エペルが映った。
エペルが、真っ逆さまに落ちる僕を咄嗟に抱き留めたのだ。
エペルは安堵したように、僕に微笑んだ。
ヴィル「エペル！」
エペル「ヴィルサン！ やっと見つけた！」
ルーク「ああ、我が愛しの毒の君！ 会いたかったよ！」
そしてエペルに続いて扉の向こうから颯爽と現れたのはルーク先輩で。 なんで２人がこんな所に。
エペルに降ろされ、呆気を取られているとルーク先輩の背後からもう１つの影が。
その影は僕に向かって駆け寄ってきた。
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冬雪(プロフ) - 星空ブリキさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年5月27日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - バトル、勝てぬ……。だからこれでネタバレ見y((最初のお話から読んでます! これからも頑張ってください! (2022年5月27日 8時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 甘党おうどんさん» コメントありがとうございます。自分もあの連続バトルは苦戦しました。読んでくださるのとても嬉しいです (2022年5月26日 18時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
甘党おうどん(プロフ) - うぅぅ…この小説更新されたら爆速で読み進めたいのに…6章のバトルが編成弱すぎて勝てない…ネタバレは喰らいたくない…だが読みたい……よし、読もう() (2022年5月26日 18時) (レス) @page44 id: 564d3ed6e9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。たくさん食べていただけると嬉しいです。頑張ります (2022年5月25日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年4月21日 0時
