◆1783.謎ダラケ ページ20
イヴ.
ルーク「我がハント家のご先祖様の中に、大変な旅行好きがいてね。先人が世界各地に建てた別荘があるんだ。そしてその別荘には、別荘同士をつなぐ魔法の転送装置が備わっている。それを使わせていただこう。幸運にも、黎明、陽光、英雄……それぞれの国に1つずつ別荘がある。転送装置を使えば、一晩でかなり距離が稼げるはずさ」
なるほど。それぞれの国にあるルーク先輩のご実家が所有する別荘にある転送装置を使って移動していけばいいのか……すごいなぁ。
……
イヴ「えっ!?」
エペル「え、ええっ!? 世界各国に別荘!?
しかも、国をまたぐ魔法の転送装置の設置って、国から特別な許可が必要……ですよね?
ルークサンの実家って、一体なんの仕事をしてるんですか!?」
ルーク「……ナ・イ・ショ」
ルーク先輩は私達をからかっているのか、それとも本当に秘匿事項なのかわからないが、妖艶な笑みを浮かべてそう言った。
なんだろう、この言葉に出来ない恐怖。
今目の前に凄いお金持ちのご子息がいるんだと思うと、とても緊張してしまう。
ルーク「ふふふ。旅行を愛したご先祖様達に感謝をしなくてはならないね。我々がいないと気づいた先生達が綱を張っている可能性もあるし、公共機関を使うのは避けたかったから」
でも本人は無邪気に笑っている。
ルーク「ああ、しかしご先祖様はこのことを知れば顔を顰めるかもしれないな。先生に怒られるようなことに使うな、と。 だが、これも美と愛のため。
ご先祖様、どうかお許しください……」
ルーク先輩は地面に跪き、手を組んで空を仰ぐ。
……やっぱりルーク先輩って、変な人だ
ルーク「……さ! 作戦会議も済んだところで、抜け出したことがバレないうちにすぐに出発しよう!」
エペル「……ふふっ!」
ルーク「? なにを笑っているんだい、ムシュー・姫林檎」
エペル「いえ。 ルークサンってすごく変わってるし、実家もすごいお家っぽいのに……先生に隠れて悪いことをする時は、普通にコソコソするんだ……と思っただけです」
イヴ「たしかに、こういう時こそ大胆に!ってイメージがあるかもです」
なんというか、そう思うとルーク先輩も普通の高校生と変わらないんだなあ、と思う。
寮長さんや副寮長さんって、一目置かれる存在だから同じ高校生だということを時々忘れてしまう。
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冬雪(プロフ) - ゆきっきさん» コメントありがとうございます。自分なりの考えを理解してくれるの嬉しいです (2022年12月12日 17時) (レス) @page41 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっき(プロフ) - イデア推しだけど、1803または1804章で主人公がイデアに対する見解がド正論過ぎて感激です、まさにその通りです!ありがとうございました (2022年12月12日 17時) (レス) @page41 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年2月7日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年2月7日 19時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - みそキュウさん» コメントありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします (2022年2月4日 10時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2022年1月10日 0時