【ツイステ】悪役だけを。◆３４◇ (ページ46)

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◆1634.話の流れ的にページ46

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トレイ「それは、つまり……おいしくないのか？」

マレウス「感想は差し控える。
ただ……クローバーがどうして調味料を土産にするというのなら……相応の覚悟が必要だ。
僕にも、お前達にも」

固唾を呑む。

イヴ「もしかして私達、死んじゃうの、ツノ太郎くん！？」

マレウス「そこまでじゃない。そこまでじゃないが……何かしらの後悔はするだろう」

『何かしらの後悔！？君にしては曖昧だな……』

マレウス「お前達に＂適正＂があれば、リリアの料理を快く体が受け入れるかもしれんが……」

イヴ「料理に＂適正＂って聞いたことないよ！？」

『リリア先輩の料理って化学実験で作った何かなん？』

ツノ太郎は直接「買わないでほしい」や「リリアの料理はマズい」とは言わないが、遠回しに料理に使う調味料を土産にするのはやめてくれ、と言っているのはわかった。

そんなにヤバいのか？
そんなにエグいのか？

トレイ「……わ、わかった。
そこまで言うなら、止めるよ」

マレウス「……そうか」

どことなく、ホッとしたような表情を浮かべるツノ太郎。

トレイ「はぁ、やはりトマトジューを買うことにするか。見つけられるかな……」

イヴ「お手伝いします！」

ケイト「オレも探すの手伝うよ」

トレイ「ありがとう」

『……』

ツノ太郎が忠告するほど、リリア先輩の料理って危ないのかあ。

『……』

イヴ「どうしたの、Aちゃん？何か考え事？」

『いや、これは最近ジェイドから聞いた話なんだけどさ』

イヴ「ジェイド先輩って……あの？」

『うん。＂実はヤバいリーチ＂の方ね』

イヴ「そこまで言ってないけど……ジェイド先輩から聞いた話って？」

『今度の＂マスターシェフ＂、リリア先輩、参加するらしいんだよねー』

イヴ「え……」

そう呟くと、イヴは表情を固くさせた。

『まぁ、ジェイドがいるし大丈夫でしょ』

イヴ「話の流れ的に安心していいものなのかは判断しかねるけどね……」

……トレイ先輩のトマトジュース探しはイヴとケイト先輩に任せて、僕は他の奴らの土産と、熱砂の国に行ったという記念品を買ってこよう。

『(……まぁ、記念品になるかどうかはわかんないけど……ん？)』

歩いていると、ツノ太郎が菓子が並んでいる棚の前に立っているのを見つけた。

『(なんか美味そうなもんでもあんのかな)』

僕もツノ太郎の隣に立って菓子を選ぶことにした。

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