【ツイステ】悪役だけを。◆３４◇ (ページ42)

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◆1630.軽音部からの土産ページ42

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無造作にランプが並べられている店に目が入る。

店の外に置かれた、月の形をしたランプ。月から吊るされた星が光る作りになっているようだ。

イヴ「綿麻ランプだね」

マレウス「インテリアか。お前にしては洒落た物を選んだな」

『僕だってセンスがいいんだからね？３年生の先輩にびっくり箱とかそんなふざけた物は贈らないよ。ああ、でもアズールやイデア先輩にビリビリグッズなんか贈ったら面白いリアクションしてくれそうだな』

マレウス「ビリビリグッズ？」

イヴ「絶対やめておこうね」

面白そうだが、本気で贈るのはやめておこう。

贈ってやらせた際にはもれなくそれぞれ引き篭りそうだ。

『じゃあ、オンボロ寮からのお土産はこのランプにしよう。イヴイヴ、これ買お！』

イヴ「はいはーい」

校長先生から貰った小遣いで会計を済ませ、次は誰の土産を買おうかと迷っていると、楽器店に行った軽音部組が帰ってきた。

カリム「おーい！
リリアへのお土産、買ってきたぜー！」

ケイト「お待たせ！いろいろ見てたら、ちょっと時間がかかっちゃった」

ジャミル「その様子だと、いいものが見つかったようですね」

一旦カリム達の元へ行く。

ジャミル「どんな楽器を買ったんだ？」

カリム「楽器はやめた！」

ジャミル「は！？」

イヴ「えぇっ！？じゃあ何を買ったんですか？」

ケイト「ジャーン！お土産はこれ！熱砂の国のお菓子！」

ケイト先輩が取り出したのは大量の菓子。

楽器の＂が＂すらねーじゃねーか。

カリム「ラクダのミルクを使ったチョコレートに、シロップたっぷりの甘〜いクッキー！」

ケイト「それと、ひまわりの種にピスタチオ、ヒヨコマメ、とにかくナッツをたくさん！」

カリム「これでしばらくは、熱砂の国を思い出しながらティータイムを過ごせるな！」

ケイト「うんうん！絶対リリアちゃんも喜んでくれるはず！」

カリム「これこそ、軽音部だよな！」

和気藹々と楽しそうにしているケイト先輩とカリム。

そんな２人を見て、トレイ先輩とイヴは苦笑いを浮かべ、ジャミル先輩「やれやれ」といった感じで落胆した。

てか、ティータイムってなんだ。
軽音部ってそんな優雅な部活なのか？

そしてなんだこの腑に落ちない感。
軽音部の事だし、部外者である僕らがとやかく言う資格はないが……。

『釈然としない』

ケイト「ん？」
カリム「ん？」

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