【ツイステ】悪役だけを。◆３４◇ (ページ41)

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◆1629.昔からページ41

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カリム「リリアへのお土産といったら、アレじゃないか？」

ケイト「アレだよね〜」

カリム「軽音部といえば……」

ケイト「楽器！」
カリム「楽器！」

カリム「よし。じゃあオレ達は楽器店に行こうぜ」

どうやら軽音部組の土産は決まったようだ。

カリム「ジャミルは他のみんなをお店に案内してやってくれ」

ジャミル「……わかった、気をつけろよ。なにかあったらすぐに連絡してくれ。
ケイト先輩。よろしくお願いいたします。観光客なのに、地元の人をよろしく頼まれちゃった……。でもオッケー。カリムくんと離れないようにするね」

カリム「よし！楽器店へレッツゴー！」

カリムとケイト先輩と別れ、僕らはジャミル先輩の案内に従い、種類豊富な土産の店を物色する。

『最初はリリア先輩への土産を選ぼうか』

イヴ「そうだね。何がいいかな？」

『うーん……先輩への土産かあ……』

この市場はいろんな物がある。

＂絹の街＂ならではの色彩豊富な織物、年季が入った骨董品、貰っても困らなそうな日用品、菓子類、野菜、果物、オモチャ屋もあれば本屋もある。

イヴ「リリア先輩の好きなものってなんだっけ」

『トマトジュース。シルバー先輩から聞いたけど、茨の谷にいた頃はほぼ毎日のように飲んでたってさ』

イヴ「嫌いなものは？」

『マシュマロ。菓子類はたいていなんでも食べるらしいけど、マシュマロだけはダメなんだってさ』

ゲームが好きだとも言ってたな。
でも僕はゲームにはあまり詳しくはないから、そこら辺で見つけたものを渡しても微妙な顔をするかもしれないし。

あと、もしかしたら流行りの物が好きなのかもしれない。
爺さんみたいな喋り方をしているわりには今時の若者が使いそうな言葉を使うし。
ジワるとか、ワロタとか。草、とかも使っていたな。

マレウス「……妙に詳しいんだな。リリアのこと」

『へ？』

マレウス「お前は時々、リリアの好みを理解している物言いをする。まるで、リリアのことを昔から知っていたかのように」

『そ、そうかな？あまり自分ではそんな風に言っている自覚がなかったな』

……そういえばなんで僕、リリア先輩の好き嫌いこんなに知ってんだろ。

トマトジュースはシルバー先輩から聞いたことがあるとして、嫌いな食べ物や、得意な事は聞いたことがなかったな。

……いつ、聞いたんだっけ

『……ん？』

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