【ツイステ】悪役だけを。◆３４◇ (ページ39)

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◆1627.親分と子分ページ39

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ジャミル「皆さんには買い物を楽しんでいただきたいですが、貴重品の管理はしっかりとしてください。高級品を買いに来るお客の財布を狙って、スリを行う不届き者もいますので」

平和そうに見えて、やはりそーいうのは場所関係なくあるんだなあ。

財布はグリムにさえ持たさなきゃ安泰とは思っていたが、警戒しなくては。

ケイト「ねぇ、あっちに人がたくさん集まってるよ。なんだろ？」

ケイト先輩が見ている方向に目を向けると、そこは広場のような場所で、人集りの奥には芸を行う奴らが見えた。

ジャグリングにバルーンアート、パントマイム……どうやら芸人の集まりのようだ。魔法ではないパフォーマンスはなかなか見応えがある。

ジャミル「あの辺りは、芸人達がパフォーマンスをするスペースになっています」

イヴ「わあっ！私、ああいうパフォーマンス、テレビ以外で初めて見ました！実際見てみると、すごいですね！」

マレウス「ん？あそこには一際、人だかりができているぞ」

グリム「うにゃにゃ！？猿がボールに乗って、お手玉をしてる！」

トレイ「随分賢くて器用な猿だ。隣にいる芸人が飼い主なのか？」

うわー、グリムより賢そう

ケイト「かわいい〜！」

『よく躾けられていますねー』

グリム「ふん！あんなの簡単にできるんだゾ。おい、A、イヴ、やってみろ！」

イヴ「えっ、私達！？どうして？」

トレイ「グリムは、Aやイヴじゃなくて、自分の方が飼い主だと思っているのか……」

グリム「とーぜんだ。コイツはオレ様の子分なんだゾ」

『はっ倒すぞ』

マレウス「なんと厚かましいモンスターがいたものだ。猿の方がよっほど礼儀正しいかもしれないな」

グリム「なにー！ツノ太郎のくせに生意気なんだゾ！」

お前が１番生意気だ。
僕らじゃなかったらとっくに学園から追放されているぞ、グリム。

そしてグリムを嘲笑うかのように手を叩いて笑う猿。

グリム「あの猿！オレ様のことを笑ったゾ！馬鹿にしやがって！」

カリム「まあまあ。そう怒るなよ」

イヴ「そうだよ、グリムくん。それにグリムくん、子分思いの親分は子分のこと、家畜とかに思わないからね」

グリム「ふなっ！？そ、そんなこと知ってるんだゾ！」

イヴ「だよね？私達の親分はそんなことしないもんね？よかった。否定しなかったらグリムくん、親分失格だったよ」

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