【ツイステ】悪役だけを。◆３４◇ (ページ26)

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◆1614.熱バテページ26

イヴ.

マレウス「……グリム」

グリム「なんだ？」

マレウス「なぜ先程から、僕の後を付いてくる？」

グリム「わはは〜！暑いから、お前の影を入って歩いてるんだゾ。オレ様、頭いい〜！」

人を日除けにするのは失礼極まりないと思うけど。

先程からずっとツノ太郎くんの後ろを歩いてるなあ。なんだか可愛いなあ。とは思っていたが前言撤回。やっぱりグリムくんはグリムくんだった。

しかし、そんな愉快に笑うグリムくんを前に、不敵な笑みを浮かべるツノ太郎くん。

刹那、

グリム「うにゃにゃ！？マレウスが消えたんだゾ！？」

ツノ太郎くんが消えた……と思ったら、一瞬でグリムくんの背後に瞬間移動した。

グリム「……あ！いつの間にオレ様の後ろに！？大人しく、オレ様を影に入れろー！」

マレウス「もちろん構わない。ただし、僕の背後に回り込むことが出来ればだが」

グリム「ふなああああっ！！！」

後ろに回り込んでは回り込まれ、回り込んでは回り込まれ、その動作を繰り返すグリムくんとツノ太郎くん。

トレイ「……マレウス、グリムをからかってるな」

ケイト「マレウスくんって意外とおちゃめなところあるもんね〜」

『ツノ太郎楽しそうで良かった〜』

イヴ「一緒に来れて良かったね〜」

こんな暑いのに、２人ともあんなにはしゃいじゃって……。

その結果が、

グリム「ふにゃぁ〜……疲れたぁ……。めちゃくちゃ暑いんだゾ……」

コレなのだけれど……。

直射日光が当たる場所で体を動かせば、そりゃ誰でもバテバテになる。

……なるはずなのに、ツノ太郎くんの表情はとても涼しげだ。というかとても満足げだ。

トレイ「こらこら。調子に乗って走り回るからだぞ」

ジャミル「それに、ちょうどお昼過ぎですからね。日差しが１番強い時間です」

トレイ「汗をかくから、喉も渇いてきたな」

『ですねー』

ナジュマ「それならココナッツジュースを飲みませんか？熱くなった身体もシャキッと冷やせますよ！」

トレイ「本場のココナッツジュースか。ぜひとも飲んでみたいな」

ケイト「ココナッツジュース大好きなカリムくんにオススメされてたんだよね〜」

ココナッツジュース。
スカラビア寮でご馳走になったことあるけど、本場で飲むのは初めてだ。楽しみだなあ。

ジャミル「ちょうど行きつけのココナッツジュース店がある。そこで買おう」

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