【ツイステ】悪役だけを。◆３４◇ (ページ25)

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◆1613.ＴＰＯは弁えてるページ25

イヴ.

ナジュマ「ジャミルだって、人のこと言えないでしょ。小さい頃、同じように壺に入ってたじゃん」

ジャミル「うっ……！」

『……ショタの話？』と反応したAちゃんは体の半分まで持ち上げていたグリムくんを離してしまった。

グリムくんがまた壺の中へ入ってしまったのは言うまでもない。

マレウス「グリムならともかく、バイパーがか……。入る理由が思いつかないな」

ナジュマ「お母さんに怒られた時、この壺をかぶって隠れようとしたんですよ。見つからないように、逆さの壺をかぶったままトコトコ歩いて、それを見て＂壺に足が生えてる！＂ってすごくびっくりしたから、よ〜く覚えてる」

『なにそれなにそれなにそれ！めちゃくちゃかわいい！』

ジャミル「やめろ！興奮するな！」

Aちゃんは大の子供好きだ。
本当に。凄く。

子供が目の前にいれば迷いなく飛びつき、しかし子供からぐいぐい来られると発狂し、周りに引かれても、Aちゃんはその子供好きを突き通す。

本人曰く＂ＴＰＯは弁えてる＂らしい。
多分絶対使い方が違う。

トレイ「へぇ、今のジャミルからは想像できないな」

ケイト「ホントホント！かわいいね〜」

ジャミル「ま、まだ小さかった頃の話ですよ！」

ナジュマ「あ！その時の写真がありますよ。見ますか？」

『マジで！？』

ジャミル「な、なぜ、そんなものが！？やめろ！見せるな！」

ジャミル先輩とAちゃん、お互いを抑えながらナジュマちゃんに近づく。

しかし、「アハハ、ウソだよー。ジャミルの子どもの頃の写真なんて持ち歩かないよ」と戯けた笑みを浮かべるナジュマちゃん。

そんなナジュマちゃんに「ぐぐぐ……」と諸々の感情を堪えるような表情を浮かべるジャミル先輩と、『なーんだ……』と残念そうに脱力するAちゃん。

グリム「そ、そんなことより出してくれー！！！」

トレイ「ほら、ジッとしていろ。今、出してやるから」

トレイ先輩の手によって救出されたグリムくん。

「ひ、ひどい目にあったんだゾ……」と憔悴しているグリムくんにジャミル先輩は「グリムのせいで、俺までとばっちりにあったぞ。まったく……！」ジト目で睨んでいた。

マレウス「……それで、お前達はいつまでくっついているんだ？」

ジャミル「え、……あ！」

Aちゃんとくっついていることに気づいたジャミル先輩は瞬時にAちゃんから離れた。

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