【ツイステ】悪役だけを。◆３４◇ (ページ22)

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◆1610.イケメンページ22

イヴ.

ナジュマ「家でもこのジャムをよく使っていますよ。私、甘い物大好きで何枚も食べちゃうんです。
はい、ケイトさんもどうぞ！」

ケイト「えっ！？」

イヴ「あ」

これは助けに入った方がいいのか迷っていると、Aちゃんがナジュマちゃんの手からパンを奪って、それを躊躇なく口に入れた。

ナジュマ「わっ！」

ケイト「！」

『自分だけ可愛い子から貰うなんてそうはいきませんからね、ケイト先輩。君はこっちの方が合ってるよ』

ケイト「え？」

そう言ってAちゃんが渡したのは鶏ガラ、ネギ油、にんにく油の＂香味ペースト＂というものだった。

ケイト「Aちゃん多分これ料理に使うやつ！」

『ケイト先輩、意外と好きじゃないですか。がっつり系』

ケイト「好きだけども！手軽に食していいものじゃないと思うな！うん！ほ、他にないかな？」

ジャミル「それなら、焼きナスのペーストなんてどうでしょう？みずみずしい野菜も特産品ですから、これもお勧めですよ」

ケイト「それじゃぁ……」

焼きナスのペーストを塗ったバゲットを口に含むと「あっさりしていておいしい！」と表情を明るくするケイト先輩。

ケイト「ヨーグルトも混ざってるね、これ」

グリム「オレ様にも食わせろ！」

グリムくんにも食べさせると「ウマいウマい！コレならいくらでも食べられるゾ！」と満足げなグリムくん。

ジャミル「さっきもう食べられないとか言ってたのに、本当に調子の良いヤツだな、グリムは……」

ナジュマ「私も、いただきまーす！」

ジャミル「ナジュマ、食べる前にちゃんと手を拭け。ほら、ウェットティッシュだ」

ナジュマ「もー、子ども扱いしないでよ！」

トレイ「面倒見がよく気が利くな、ジャミルは」

ケイト「ちょーっと、過保護過ぎる気もするけどね。
……Aちゃん、さっきはありがとね」

『なんのことですかー？あっ。唐揚げパンだって！美味そう！』

そう言って、他のパンの方へ行ってしまうAちゃん。

本人はああ言っているが、おそらくケイト先輩のことはわかっていたのだろう。

そしてケイト先輩とナジュマちゃんが気まずかならないように、さりげなく間に入って自然とその流れに持っていくAちゃんって……、

イヴ「(す、すごくイケメンだぁ……)」

『イヴ見て見て！薬やってそうなペンギンのパンだよ！』

イヴ「語弊！！」

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