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◆1555.熱砂の国 ページ16

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鏡を通り抜けると、強い日差しに目が眩んだ。


目を細くして上を見上げれば、ハッキリとした青空と、燦々と照らす太陽がそこにあり、まるで真夏のような暑さだった。


視線を落とせば、周りは石造りの建物が佇み、所々色彩豊かな布物が景色に溶け込んでいる。






『おおおぉぉぉ! 殆どが石と布!!』

トレイ「感想がアバウトだな」

カリム「うーん! 日差しがすっげー! 熱砂の国に帰ってきたって感じだー!」

ジャミル「お互い帰省のタイミングが無かったからな」

イヴ「ここが熱砂の国なんですね!
地理の本で見た通り、砂漠の中に街があるんですね!」

カリム「異世界から来たAとイヴには、ひと際珍しいかもな〜」






似たような国が僕らの世界にもあったような気がするが、現地には行ったことないため、ほぼ初体験である。






ケイト「学園に比べると、やっぱり暑いね〜。 いきなり汗がふき出してきたよ」

ジャミル「気温もですが、日差しもかなり強いです。気をつけてください」

ケイト「たしかに。石畳の道路が日光で熱くなって、照り返しで身体中が火照ってくるカンジがする。しっかり日焼け止めを塗っておかないとね」

トレイ「俺も帽子を被るべきだった、まいったな……」


『(トレイ先輩の場合、メガネ焼けとかあるのかな)』


イヴ「そうですね。
Aちゃんも塗ろうね。熱砂の国は直射日光が凄いって聞いて、日焼け止め持ってきたから」

『ありがとママ』

イヴ「ママじゃありません」






ジト目でそう言いながらも、僕の肌に日焼け止めを塗りたくるイヴ。

僕とイヴが塗り合いっこしているのを見て、「オレ達も塗り合いっこする? トレイくん」と近づくケイト先輩から「やめてくれ」と逃げるトレイ先輩。






ジャミル「熱砂の国は、広大な砂漠を有する熱帯気候です。この国の大部分は、海に面した大きな半島なんです。海岸近くには、高級住宅街やリゾートホテルが軒を連ねていますよ」

『ってことは、観光地として有名なんですか?』

ジャミル「ああ。この街は、熱砂の国の中心部に位置していて、観光地として国内外問わず人気なんだ」

マレウス「そのようだな。
地図を手にした者がたくさんいる」






マレウスが視線を向けている方向を見れば、ガイドブックを持った観光客らしき人達がたくさんいることに気づく。


旅行、家族旅行、一人旅。様々だ。


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◆1556.馴染みがない場所→←◆1554.熱砂の国へ



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冬雪(プロフ) - 京凛さん» コメントありがとうございます。好きになってくれて嬉しいです。頑張ります (2021年8月27日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
京凛(プロフ) - すごい面白いです!!!このシリーズが大好きなので毎日更新楽しみにしてます!!!文才が神、、、この作品も冬雪様も大好きです!!!更新頑張ってください!!応援してます!! (2021年8月27日 20時) (レス) id: c8e77dbc20 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ナギさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年8月25日 19時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 待ってましたぁぁぁぁ(´;ω;`)更新頑張ってください!応援してますっ! (2021年8月25日 13時) (レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬雪 | 作成日時:2021年8月25日 0時

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