◆1448.完璧な人間はいない ページ4
イヴ.
Aちゃんは、私から見たらしっかり者だ。
周りの人達は��女らしくない��など、言葉を並べるほどAちゃん自信も��女らしさ��を嫌う。
けれど、��女らしさ��が欠落しているからと言って彼女は女として何もかもがダメだというわけではない。
それは彼女が��完璧すぎる��ということ。
勉強が出来て、運動が出来て、得意分野では手先が器用で、姉御肌で天才肌で健康肌で、まぁ簡単に言えば欠点がほぼない。
しかし、彼女はある日、こんなことを言っていた。
＿＿『ねぇイヴ、��完璧��って言葉はあるけれど物に対しても人に対しても必ずしも��完璧��と言えるやつってないよね。なにかしら��欠点��があるよね。��完璧��という言葉を作った奴は何故��完璧��と言ったのか。僕はそのわかりきった矛盾が気になって気になって夜と時々する昼寝以外眠れないよ』
……と。当時大根の桂むきをしながら問題視していない事を問題視していた。
いやまぁ当たり前の事のように私も使っていた言葉なためそこまで問題視はしていなかった。なんだったら「なんでだろうねー」とそこまで真剣に応えていなかったはず。
デュース「お。グリム達だ」
エペル「本当だ」
イヴ「お、おはよう」
後ろからちゃんとついて来ているから確認しながらキャンプ場まで足を踏み入れると、デュースくんとエペルくんとジャックくんが話していたため、３人の元へと歩み寄る。
グリム「ゴーストにフライパンで叩き起こされたんだゾ……。一体なんなんだゾ」
ジャック「なんでも、２日目の課題内容を伝えるらしい」
グリム「こんな太陽すら昇っていない時間帯に！？」
デュース「僕達もさっきフライパンの金属音で起こされて……今はバルガス先生が来るのを待っている感じだ」
グリム「マジでバルガスのヤツ、何考えてんだ。立派な安眠妨害なんだゾ！」
無理に起こされたせいで機嫌が悪いため、愚痴を溢すグリムくん。 まぁ、無理に起こされて機嫌が良い人なんてなかなかいないんだろうけど。
エペル「Aサン、おはよう」
『……』
エペル「Aサン？」
ジャック「Aにしては珍しく静かだな。そいつどうした？」
イヴ「あー……えーと、」
どう言えばいいのだろうか。と、悩んでいるとAちゃんは私の後ろから出てきた。
『……うるさい』
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冬雪(プロフ) - レイさん» 誤字報告ありがとうございます (2021年6月18日 19時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 1481話で夢主ちゃんのナレーションがバスケ部になっています！多分陸上部？小説楽しませてもらってます！ (2021年6月18日 16時) (レス) id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年6月2日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - 本当に面白くてもう何回も読み返してます！！ですが無理の無い範囲で更新頑張って下さい!応援してます(*´ー｀*) (2021年6月2日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あさん» 申し訳ありませんが今のところ考えていません (2021年5月19日 10時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年5月14日 0時
