◇1372.審査 ページ23
イヴ.
『そういえば審査員ってランダムなんだっけ？』
イヴ「うん。 その時の審査員は審査するまで見習いシェフにもわからないんだって」
『へー。
ほんじゃ、こっそり見に行こうよ』
イヴ「えっ！？ ちょ、Aちゃん！」
リドル先輩が自分で作ったロールキャベツを持って食堂へ向かった後、Aちゃんはランダムで決まった審査員が誰か気になったらしく、食堂へスタスタと行ってしまったため、私も後を追う。
……正直、私も気になっていました
こっそり、壁越しに食堂を覗くと中央奥に設置された審査員席にはリドル先輩と、
リドル「ボクの料理を食べる、審査員は……って、マレウス先輩！？」
マレウス「ローズハート。
今回の調理担当はお前か」
私とAちゃんはその場にずっこけた。
まさかの顔見知りが審査員だということに驚いたのと、初っ端から手厳しそうな方が座っていたため、驚き、力が抜けてしまった。
だってすごそうなんだもん。
王族の舌って味に敏感そうだから初心者にはキツそうなんだもん。
マレウス「おやおや、ヒトの子達じゃないか。そんな所で寝ていては風邪を引くぞ」
そして私達がずっこけた時に響いた音で気づいたのか、こちらに笑みを向けるツノ太郎くんと、
デュース「Aにイヴ！？ お前らもマスターシェフに参加していたのか！」
トレイ「１年生はまだ参加できないだろ。 大方、学園長に手伝うように言われたんじゃないか？」
クラスメイトであるデュースくんと、見事に事情を言い当てたトレイ先輩が審査員席に座っていた。
イヴ「す、すみません！ お騒がせしてしまい」
『ディアソムニア寮長に、ハーツラビュルの黒ベスト組か……校長先生もなに考えてんだか』
トレイ「黒ベスト組って、俺達のことか？ お前はなにかと誰かと誰かで組を作るよな」
『ウザかったですか？』
トレイ「いや、面白いからいいと思うぞ」
一瞬わからなかったけど、トレイ先輩とデュースくんはたしかに寮服を着ている時、中のベストが黒だ。だから黒ベスト組ということなんだろう。
イヴ「(そうなると、エースくんとケイト先輩は赤ベスト組……？)」
赤と黒って、何で分かれているのだろうか。
マレウス「まあいい。 ローズハートは何を作ったんだ？」
リドル「は、はい。
こちらがボクの作ったロールキャベツです。審査をお願い致します」
.
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
