◇1358.残念作 ページ9
イヴ.
『砂糖と塩間違える前に教えてやれよ……』
クロウリー「言ったでしょう？ 腕前を見るためだって。私達はあえて助言しなかったんです」
『つってもこれはヤバい……あ、喉が痛い』
甘いもの大量摂取すると喉が焼けるように痛くなるよね。
リドル先輩のことだからレシピ本見ながら１ｇ、１秒も狂いなく測ってちゃんと調理しそうだけど、砂糖と塩を間違えることはあるんだなぁ。
でも砂糖をむせ返るほど入れるなんてことはレシピ本には書いていないはず。 何がどうなっているんだ。
クロウリー「まぁまぁ。次はシルバーくんが作ったビーフシチューなんてどうです？」
グリム「具がねぇんだゾ……」
イヴ「でも、焦げた臭いはしないし味は大丈夫なんじゃないかな」
スプーンで掬って口に運ぶ。
具が原型をとどめないところまで煮込む調理法があるから美味しいと思ったのだが、どうやら予想が外れてしまったようだ。
お粥みたいにドロドロしており、食べられるけど、なんとなく不快に感じる。
それにビーフシチューなのに牛肉がないんじゃ物足りないと思ってしまう。
グリム「……コメントしにくいんだゾ」
『てか、初っ端から作る料理難しくないか？ もうちょっと簡単なのあっただろ』
クロウリー「課題料理というものがありまして、その中でも比較的簡単なのがロールキャベツとビーフシチューらしいのですが……」
イヴ「(レベルが高い……)」
見た目も匂いも申し分ないのに、なんだろうこの残念作。 中身を知った瞬間の衝撃が強すぎる。
『てか、そもそもリドル先輩達はなんで料理してるんだよ』
クロウリー「あ、それ聞いちゃいます？ 聞いちゃいますかー。では、教えてあげましょう。私、優しいので！」
『……』
イヴ「Aちゃん待って。それ物じゃない物じゃない」
校長先生の態度にイラッとしたのか、ビーフシチューを持ったタッパーを持って校長先生に向けて投げようとしたため、全力で止めた。
クロウリー「ローズハートくんとシルバーくんは今��マスターシェフ��の実技を受けているのです」
グリム「��マスターシェフ��？ なんなんだゾ、それ」
クロウリー「��マスターシェフ��とは将来、自立し、１人暮らしをする際に自炊出来るようになるために設立したカリキュラムです。意外と人気なんですよ？」
『へー』
.
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
