◆1022.救いようのない救い ページ35
イヴ.
リリア「やめろマレウス。ヒトの子がお主の雷をもろに受けてしまえばただじゃ済まん」
マレウス「うるさい」
リリア先輩の言葉を無視して、雷をお客さん達の目の前に落とすツノ太郎くん。
「ひ、ひぃぃ！ な、なにこれ、本物！？」
「ヤバい……うち初めて至近距離で雷見た！」
「この光景映像に撮ったら絶対バズるよ！」
こんな状況になっても、マジカメモンスターの人達はカメラを向ける。
もう、救いようがなかった。
イヴ「(それでも……)」
ツノ太郎くんや、他の我慢している人達のためにも、お客さんを��危害を加えずに��追い返さなきゃいけないんだね……。
イヴ「あの、本当にこの場から離れてください！」
「ちょ、邪魔しないでよ」
イヴ「お願いだから……逃げて！！」
お客さんを雷から遠ざけようと、押すが「ブレるから邪魔しないで！」と私を押し退ける。
押された衝撃で足がもつれ、その場に尻餅をつく。
そして顔を上げると、雷がその人目掛けて落ちようとしていた。
手を伸ばした刹那、
何かが私の横をものすごい速さで横切り、
『こんのバカモンスター！！！！！！！！！』
「きゃっ！」
Aちゃんが勢いよくお客さんの頬を引っ叩き、その衝撃でお客さんが吹っ飛んだ。
その直後、お客さんが立っていた場所に雷が落ちた。
間一髪だった
「……いった〜い！ ちょっと、なにするのよ！」
「叩くとか最低〜」
『ふざけるな！！！！』
Aちゃんの怒鳴り声で、その場が一気に静かになった。
騒いでいた他のお客さんも、加勢していたディアソムニア寮の人達も、雷でさえも静かになった。
『君、あのままだったら雷に撃たれていたんだぞ？僕のビンタよりはるかに痛い目に遭っていたんだぞ？
お前……��マレウス・ドラコニア��を人殺しにするつもりか？』
「いや、あの……私は……」
『��写真が撮りたかった��とか言ったら、僕はさらにお前を殴る』
「っ」
Aちゃんを見上げるお客さんの顔がどんどん青くなっていく。
まるで、本当のモンスターを見るかのような、そんな目で、Aちゃんを見ていた。
『行儀が悪いんだよ、お前ら……人間のことを信じたい奴がいんのに、幻滅させんなよ……』
リリア「……」
イヴ「Aちゃん……」
『怖い目に遭いたくなければすぐにここから立ち去ってくれ。さもなければ……
こっちは容赦しない』
.
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年7月19日 0時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - 作者さん！！僕この小説めっちゃ好きです！これからも頑張ってください応援してます！ (2022年7月18日 23時) (レス) @page13 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rena．さん» コメントありがとうございます (2021年1月15日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rena．(プロフ) - 999話があのジャミルのドッカーンで笑いました。最高です笑 (2021年1月15日 1時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - サイコパス人間さん» ありがとうございます。頑張ります (2020年12月20日 1時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年12月1日 0時
