◆1002.捨てられたもの ページ15
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サム「ミステリーショップで売っている��ナイトレイブンカレッジワッフル��じゃないか！」
『……』
ゴミ箱から溢れて、地面や草木などに捨てられていたのは、まだ食えるどころか、口すらつけていないハロウィーン限定のワッフルだった。
サム「ナイトレイブンカレッジの林檎をジャムにした特製ワッフルだったのに……一体なにが悪かったんだ！？」
ジャミル「問題は味ではありません。マジカメモンスターはただ可愛いワッフルの写真を撮って、マジカメに上げたかっただけ。食べるためにワッフルを買ったんじゃないんです。だから、写真を撮った後は��今はお腹いっぱい�� ��持ち歩くのは面倒くさい��と言って……すぐにワッフルを捨てる！」
イヴ「な、なんですかそれ……写真のためだけに買うって……」
トレイン「食べ物を粗末にするとはなんと罰当たりな奴らだ」
まだ食えるのに、食べられもせず捨てられた食い物を見ると、何故か僕は何も考えられなくなる。
何かの光景と重なる。
せっかくサムさんが作ったのに。
せっかく、せっかく……
誰かが、僕の料理を捨てる。
誰かが、僕の料理を食べたくないと言う。
その��誰か��は、忘れてしまったが。
『(誰、だったかな……)』
サム「じゃあジャミルくんは、捨てられたワッフルのために怒ってくれたのかい？ 優しい小鬼ちゃんだね。ありがとう……」
ジャミル「違います！！」
イヴ「違うんですか！？」
ジャミル「腑抜けたことを言っている場合ではありません。食べ物を捨てると……��ヤツ��らが出る！」
トレイン「やつら……？」
サム「やつら……？」
記憶を巡らせていると、ゴミ箱からカサカサという音が聞こえた。
目を向けると、ワッフルの周りに虫が集っていた。こんなに腐臭がするんだ。不思議な事ではない。
ジャミル「うわぁぁあああッ！！」
『ぐっ……』
刹那、ジャミル先輩が僕に抱きついてきた。
人として抱き締めるというより、ジャミル先輩ぬいぐるみなどを盾にするショタみたいに抱き締めた。
ジャミル「出た！��ヤツ��だ！」
サム「やつって……」
トレイン「もしかして、捨てられたワッフルに集まっている虫のことか？」
ジャミル「そ、そ、そうです！！！」
そういえばジャミル先輩、大の虫嫌いだったな。
……ジャミル先輩が抱きついてきたから、さっき考えていた事がバカらしく思えしまった。
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年7月19日 0時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - 作者さん！！僕この小説めっちゃ好きです！これからも頑張ってください応援してます！ (2022年7月18日 23時) (レス) @page13 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rena．さん» コメントありがとうございます (2021年1月15日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rena．(プロフ) - 999話があのジャミルのドッカーンで笑いました。最高です笑 (2021年1月15日 1時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - サイコパス人間さん» ありがとうございます。頑張ります (2020年12月20日 1時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年12月1日 0時
