◆562.贈り物 ページ40
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翌日＿＿……
オンボロ寮でゆっくりしていた時だった。
玄関の方でゴトッ、という物音と小さなノック音が聞こえた。
イヴ「……？ 誰か来たみたいだね」
グリム「せっかくの休日に誰がなんの用なんだゾ」
『セールスだったら即行で帰ってもらうか』
イヴ「セールス来たことないでしょ……」
僕達は玄関まで来て『誰ですかー？』と聞くが、応答がなく、僕達は顔を見合わせて首を傾げる。
玄関の扉を開けると、何故かそこには果物の盛り合わせと、綺麗な花束と一通の手紙が地面に置いてあった。
グリム「ふなっ！果物の盛り合わせなんだゾ！」
イヴ「綺麗な花束……一体誰からだろう？」
グリム「イチゴにリンゴ、オレンジ、スイートスプリング、びわにモモ、メロンまであるんだゾ！オレ様、最初はモモが食いてえんだゾ！イヴ、剥いてくれ！」
イヴ「誰かからの貰い物かわからないのに！？」
僕は手紙を拾い、その場で便箋から中身を取り出して手紙を読もうとするが、差出人は文字を覚えたてなのか、どこか不自然だ。綴りが所々あやふやだ。
イヴ「Aちゃん、手紙にはなんて？」
『待って。今解読してるから』
イヴ「か、解読？」
グリム「字がヘタクソなのか？」
『そういうわけじゃない、けど……』
手紙と睨めっこしてると「おーい！」と言う声。
名前を呼ばれてないから多分僕を呼んでいるわけでないだろう。
カリム「おーい！」
『……』
イヴ「Aちゃん……」
カリム「おーい！！」
『うるさいざーます！！お母さん今忙しいんだからあとにしてちょうだい！！」
カリム「ご、ごめん母ちゃん！」
ラギー「なんスかこの茶番」
イヴ「さ、さあ……？」
どうやら「おーい」と言っていたのはカリムだったらしく、ラギーも僕らのもとに駆け寄る。
ラギー「Aくんがいけないんスよ？何度呼んでも無視するから」
『だって名前呼ばれなかったし』
カリム「あ、そっか。おーい！！Aー！！」
『至近距離でおーいって呼ぶ奴初めて見た。しかも肉眼で』
ラギー「カリムくんは天然記念物ッスからねー」
イヴ「記念にされちゃってますね……」
カリムの良い所でもあり、悪い所が出ている。
カリムの素直さは時に相手によっては殺意へと変わることをどうやら学んでいないようだ。
とりあえず、カリムにチョップした。
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るんTEE(プロフ) - 玉ww子www (2022年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: f628b0e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» 誤字の報告ありがとうございます (2021年5月4日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 悪役だけを。◆30の前編位まで見てまた見に来ましたがやっぱり面白いです！後、わざとだったら申し訳ありませんが、ヴィルニキはシェーンハイントではなくシェーンハイトじゃありませんでしたか？ (2021年5月4日 4時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あつめ。さん» ご報告ありがとうございます。アダムとイヴの話好きです (2020年7月16日 17時) (レス) id: 11b37f809e (このIDを非表示/違反報告)
あつめ。(プロフ) - このキャラ感めっちゃ好きでいつも読ませていただいてます！アナザー（49ページ）のところで名前がアダムになっちゃってます…（ｺﾉﾘﾝｺﾞﾉﾊﾅｼｯﾃｱﾀﾞﾑﾄｲｳﾞﾉﾖｳｿｶﾅ） (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4ea6ed452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年7月5日 0時
