◆554.作戦 ページ32
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ラギー「あんな目立つとこでティアラをとったらオレ達妖精に捕まっちまうッスよ！」
レオナ「すぐ近くに亜熱帯ゾーンがあるだろ。ティアラを手に入れたらすぐあそこに逃げ込めばいい。その先をまっすぐ行きゃ裏口だ」
さすが植物園常連客は詳しいな。
たしかに観客席から真っ直ぐ進めば亜熱帯ゾーンがあり、裏口も植物に囲まれているから妖精達の視界を遮りながら向かうこともできる。
ラギー「レオナさん人事だからって簡単に言いますけどね〜！作戦失敗したら捕まって絞られんのはオレとAくん達なんスからね」
レオナ「うっせーな……失敗する可能性ばっかり考えてピーピー言うな」
『そうだよ。可能性はゼロってわけじゃないんだ。ただ成功の確率が少しばかり低いってことだ』
ラギー「不安」
レオナ「俺がそうさせないから大丈夫だっつってんだよ」
あのレオナ先輩が自信満々にそう言うんだ。きっと大丈夫だ。
ラギー「……もー！
その言葉、絶対に忘れないでくださいね！？」
カリム「ああ、任せてくれ」
ジャミル「それじゃあ、二手に分かれるぞ」
僕、イヴ、グリム、ラギーと、
レオナ先輩、ジャミル先輩、カリムで二手に分かれ、僕達は一足先に亜熱帯ゾーンへと向かう。
植物園の本当に奥の方にある、草木が生い茂った区域だ。
ラギー「Aくん、イヴくん、グリムくん。よく聞いて。
女王の頭から本物のティアラを取って、偽物を乗せるのは、一番手先が器用なオレがやるッス。
グリムくんは警備員が来ないか見張る係。イヴくんは女王様の様子を見る係、Aくんはしょーをよく見て、ティアラをすり替えるタイミングでオレに合図してください」
イヴ「は、はい！」
『わかった』
ラギー「オレのスマホに、１秒コールして。番号はコレ。音は切ってあるから安心していいッス」
ラギーから番号が書かれたメモを受け取り、すぐにスマホに打ち込む。
ラギー「椅子の裏にいるオレ達からはしょーが見えない。だから女王の注意が他に強く引かれた瞬間……会場が一番盛り上がった瞬間に合図してください。
Aくん、イヴくん、勝負は一瞬ッス。気を引き締めて」
わかっている。
一瞬の勝負なんて、僕達は何度も経験してきた。
僕とイヴは大きく深呼吸をする。
『……大丈夫。何があっても、僕らはこの作戦を成功させてみせるよ』
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るんTEE(プロフ) - 玉ww子www (2022年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: f628b0e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» 誤字の報告ありがとうございます (2021年5月4日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 悪役だけを。◆30の前編位まで見てまた見に来ましたがやっぱり面白いです！後、わざとだったら申し訳ありませんが、ヴィルニキはシェーンハイントではなくシェーンハイトじゃありませんでしたか？ (2021年5月4日 4時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あつめ。さん» ご報告ありがとうございます。アダムとイヴの話好きです (2020年7月16日 17時) (レス) id: 11b37f809e (このIDを非表示/違反報告)
あつめ。(プロフ) - このキャラ感めっちゃ好きでいつも読ませていただいてます！アナザー（49ページ）のところで名前がアダムになっちゃってます…（ｺﾉﾘﾝｺﾞﾉﾊﾅｼｯﾃｱﾀﾞﾑﾄｲｳﾞﾉﾖｳｿｶﾅ） (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4ea6ed452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年7月5日 0時
